Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #17

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。

第十七章 『ジルの妹、ケミィ・マナティ』

「あれは…そう…5年前、私が20歳になった頃…ケミィは15歳だった…」

今から5年前────

「ケミィ、今日から高校生でしょ??いつもみたいに遅刻しちゃダメなのよ??」
「わかってるよ~、じゃあ行ってきますっ☆」
いつもと同じように、行ってきます とキレイな笑顔をみせていったケミィ。
「でも、あの子も…もう高校生なのね…早いわ…」
ジルも、20歳になったばっかり。いろいろ解放される年でもありました。
「私もあの子のために…仕事見つけないと…」
ジルはもともとスパイをやってて、妖精界のスパイの中でもトップクラスだった。
でも、ジルは高校生になったケミィのために、スパイをやめた。

「これからはケミィにも立派になってもらいたいし…私も仕事しなくちゃね」

こんな門出の日なのに…ケミィには不幸が襲い掛かった。

ケミィが、学校帰宅時間───

「ねえねえ、ケミィちゃん、人間に興味ない?」
「あー、あるけど…」
「じゃあ、見に行かないっ?ねっ?行こう?」
「うっ…うん…」
優しいケミィは断り方を知らない。
そして.....
「ケミィ…遅いわね、何してるのかしら…」

PLLL.......


「はい、もしもし??・・・・・・・・・え??」

ケミィ・マナティが人間に誘拐されたという電話だった───。
「ごめんなさい、目を離したすきっ……」
「いいえ、あなたは悪くないわ。ケミィを取り戻せばいいんでしょ??」
ジルは、スパイ時代の能力を生かして、誘拐犯の場所へと向かった....。
「ケミィのバカ、帰ってきたらおしおきね。」
といって、誘拐犯の家へ入っていけた───。
「ケミィ・・・・・・・?」
すると、ジルの前にはありえない光景が・・・・・・・・・・・・・。
「ケミィ・・・なんで・・・こんなところに・・・」
ケミィは、ビンの中に閉じ込めれ、首にはリボンが結ばれてた。
これで絞め殺されたんだろう。売り物にでもしようとしたのか・・・・・。
「ケミィ…嘘でしょ…嘘だといってよケミィッ・・・・・!!!ケミィッ・・・・!!!!」
いくら呼んでもケミィは目を覚ますことはない。

ガチャっ────────。

「っ!!!!!」
ジルは、とっさに隠れた。
すると、その中に入ってきたのは『クリス』だった…。
クリスは、ケミィのはいったビンを見て、そのビンを持ち、どこかへ去ってしまった。
「アイツだわ…アイツがケミィをっ・・・・・!!!!!」
ジルは悔しくて、悔しくて、たまらなかった。
でも、一人の力では人間には勝てない、そう思い、力を借りれる場所へ向かった....

「皆、ただいま」
「やだぁ…ジル…さん…??」
そう、そこは、スパイ事務所だった....。
「ジル…あなた…」
「エイミーさん、力を貸してください…妹が…」
めったに涙を見せないジルが涙を見せた.........。
「ジル…わかったわ、戻ってきてくれてありがとう…ジル」
「エイミーさん…」
「でも、条件がある。」
「え・・・?」
「ここをやめない事と、ちゃんとほかの仕事もすること。いいわね?」
「・・・・はい」
「じゃあ、ジルさんもまた仲間なんですねぇっ~」
ジルはそして、やっとここにたどりついた.....。

現代─────
「私はあなたを許さない…クリス」

※実話ではありません。




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