Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #15

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。

第十五章 『結婚式』

「花嫁様、すごく美しいですわ......。」
ティーナは、魔界のウェディングドレスを着ていた。
「......ざけないで」
「え??」
「ふざけないでよっ.......!!!!!」
と、近くにあった香水のビンを投げつけた ......が、ジルには当たらなかった。
なぜなら、ジルはすごく優秀な妖精。魔法もすごく使えるまさにエリートだった....。
だから、バリアを張って、当たらないようにかわしたのだった......。
「フンッ、バカじゃないの??私はエリート。優秀なのよ??バカ妖精とは一緒にしないで」
「くっ......わっ.....たしだって魔法使えるんだからぁ......。」
といっても何もできないティーナ。
「あんたまだチビだけど…せめて炎くらい出せるでしょ??ほら、出してみなさいよ。」
「ほっ…炎っ…!?」
ティーナは学校へ行ってるのに、魔法を何一つできなかった。
「あれ??まさかできないの?? フンッ、情けないわね。見てられないわ。」
といって近づいてきた。
「花嫁様.....ダン様がお待ちですよ??」
「クッ......」
ティーナは従うしかなかったのでした.....。
「花嫁様.....行きましょう??」
といってダンの部屋へ向かった.....。
「おお、わが花嫁!!!美しいなっ!!!!」
「…どうも」
「ダン様、私はお邪魔になるので、これで....。」
「おうおう、スマンな、ジル。お前には約束通り報酬をやるからな」
「ありがとうございます、ダン様」
といってジルは消えていってしまった....。
「ちょっ......ちょちょちょちょっ......待って......!!!」
「花嫁.....こっちへおいで.....」
「いっ…やめて…」
ダンはジリジリと近づいてくる.....。
「イヤァァァァァァァアッ........!!!!!」

ドォォォォォォォォオンッ────!!!!!!

「なっ....なんだっ.....!?」
その瞬間、大きな揺れがおきた。
「ダン様っ・・・・・・!!!このままじゃ魔界が崩れますっ!!!」
(え??)
「何者かが魔界を壊しに来ましたっ!!!だいぶ大きな物体のようですっ!!!」
「ダン様っ、逃げましょう!!!!」
「ダメだ....オレが死ぬときは魔界で死ぬって決めてるんだ。」
「ダン様っ…………!!!!!」

グラッ───────!!!!!!

あと、一回揺れたら崩れそうなぐらいの破壊力だった......。
「チッ、こことはおさらばしなきゃいけないみたいね.....報酬がなけりゃ意味ないわ。」
ジルは、タタタタタタタタッ!!!とティーナのいる部屋へ行った.....。
「世話が焼けるわね....。 まあ、でも、これで罪滅ぼしできるわね」
といって、ジルはティーナにテレパシーを送った。
(っ!!何....誰かが呼んでる.....。)
ティーナは、フッ....とジルのほうを見た。
(来なさいっ)
と、アゴをくいっと外のほうへ向けて、(行くよ)と合図をした。
「はっ…はい!!!」
今頼れるのはその人しかいない。 つっこんでいくしかない。
そう思って、ティーナは追っていった.....。
「あんた、名前ティーナだっけ??」
と逃げながら問いかけてきた。
「あっ、はい」
「ティーナ、こっから逃げるのはだいぶ時間かかるわ。」
「え?」
「あんたの世界とここは別世界なのよ、だから帰るには時間かかるわ....。」
「えっ!?」
「でも.....もしも、そのデカイ物体があんたの味方だったら話は別」
「味方なわけない.... あ.....」
ティーナはフッ.....と人間の男『クリス』が浮かんだ。

※実話ではありません。




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