小さな森の恋 #13
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/07 15:51:56
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
第十三章 『悪魔の森の呪い』
「ハァッ…ハァッ…」
ティーナは『あの』森へ行ってしまっていた....。
それも、無意識にだ。
「寒い.....。何なのこの森は.....。」
ポツ.....ポツ......
「やだっ......。 また雨だ......。」
ザァァァァァァァァアッ───!!!!!
「うわっ、いっぱい降ってきた…どーしよ…んー…。よし、帰ろう」
フッ、と後ろを向いて帰っていった.....。
でも、何かがおかしいのです、入ってちょっとしか歩いてないのに
帰り道が見つからないのです まるで誰かが邪魔してるように───。
「嘘でしょ…!?さっき、ここ来たわっ!!!!!やだ…もう…気持ち悪い…」
「へー??なかなか、カワイイ妖精もいるものねぇ~」
「えっ!?誰っ…!?」
すると、ポンッ!!と妖精があらわれた。
「あっ、妖精っ…!!!!!お願い、助けてっ…!!!」
「ハッ..... あんた達みたいな妖精と一緒にしないでくれるかしら??」
そう その妖精は、まるでティーナとはまったく違う…まるで
悪魔の使いのような妖精。 そして、全身黒い衣装だった。
「やだ…同じ妖精でしょ…??助けて…よ…」
とティーナが言うと、その妖精は クスッ.... と笑った....。
「バカね、あんた。 同じ妖精じゃないって言ったのは覚えてないのかしら??」
「…あんた、名前は??誰なの…??」
「あーらっ、人に聞く時は自分から名乗るのよ??」
その妖精は『フンッ』と鼻笑いした。
「ああ、ごめんなさい…。 私はティーナです…。…で??あなたは…」
「フンッ、軽々しく教えれるわけないでしょ?? 私についてきたら教えてあげるっ」
───といって、その妖精は、フッ!!!と飛んで、どこかへ向かった......。
「あのっ…私…飛べないんだけど…」
その通り、いつもスズメのココで飛んでいるのです。
「はぁ??本当におかしな妖精ね。」
といって、 パチンッ──!! と指を鳴らして、ティーナの足元から先に黒い柱ができた。
「その道通っていくといいわ。 じゃーね」
といって、その妖精は消えていった.....。
「しょっ……しょうがない…よね…このままだと、どうにもならないかも…だし??」
といって、ティーナはその先へと歩いていった.....。
「フンッ…疑わないなんて…なかなかカワイイわね」
と、意味深な笑みを浮かべた....。
この妖精は何者なのか…??
※実話ではありません。