小さな森の恋 #11
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/06 12:17:48
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
第十一章 『ビンにつめられたあの日....』
「.........ここか」
ある日、ティーナは誰かの家に行っていた───
「.......大丈夫、私なら.....大丈夫......」
ティーナは、住所が書いてある紙をグシャッ....と握り締めて、インタンホンを押しに行った。
「..........」
ピーンポーン.....インタンホンが鳴り響いた───
「はぁ~い??誰ですかぁ~??って.....ティーナちゃんっ」
「こんにちわ、先生」
そう、ティーナは『あの』新事実を確かめるために、話してくれた先生の元へ行っていた。
「どうしたの??」
「実は....先生に聞きたいことがあって.....いいですか??」
「ええ、いいわよ。どうぞ??」
先生はティーナを家に入れてくれた。
「わぁ~…先生の家って....大きいんですねっ!!!」
「フフッ、やだ、ティーナちゃんってばぁっ!!今、お茶入れるわね~♪」
──と、ティーナがちょっとほめるとすごく機嫌が良くなった先生。
ティーナはあのことを聞くのに必死だった.....。
「ティーナちゃーん??紅茶にミルクはいるかしらーっ??」
「ああ、お願いします。」
「はぁ~い、どうぞ~??」
先生はティーナに紅茶を差し出して、座った。
「ありがとうございます、でも.....今日は紅茶目当てに来たんじゃないんです。」
───と、ティーナは真剣な顔を見せた。
「ええ、わかってるわよ。 聞きたいことってなにかしら??」
「実は.....ビンにつめらた妖精の話なんですけど....」
「ええ」
「あれって,,,,,私の母の事ですよねっ......!?」
「へっ.......!?」
先生は急に動揺な雰囲気を見せた。
「先生言ってくださいっ......!!!私....知ってるんですよ......」
といって、ティーナはカバンを探った──
「これ.....」
といって、ティーナは母の日記帳を出した。
「これは......ミティさんの日記帳......」
「やっぱり母を知ってるんですねっ........!?」
「そう.....すべて知ってしまったのね.....そう.....」
「すべて....話してもらえますよね.....??」
「ええ、もちろん、すべて話すわよ........」
といって、先生はそっと紅茶をおいた......
「あなたのお母さんの名前はミティ...この村では一番の美人だった....。そんなミティさんが
ある日、森に花を摘みに行くっていってねぇ.....そして行ってしまったのよ....あそこに........
そして、出会ってしまった....あの人間に......ミティさんはわかってたのよ.........
自分が死ぬことを....殺されることもわかってた.....」
「お母さん....なんで.....」
「人間と恋するにはこれくらいの覚悟がいるってことかしらね。」
「先生.......。」
「あなたもあの森にはいかないでね。」
「わかってます。この話が母だってわかったいじょう、恋なんてできません。」
ティーナは誓った....もう会わないと......。
でもなんだろう....ティーナはモヤモヤしていた.....。
※実話ではありません。
続き気になります