小さな森の恋 #10
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/05 21:27:29
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
第十章 『新事実発覚』
「ん.....ハッ.....!!!!」
ティーナは起きた──
「わ....私....もしかして.....助かった....の....??」
ティーナは自分の家のベットでおきていた。
「あ......お姉ちゃんっ.....!!!!!」
といって隣の部屋へ向かった──
「お姉ちゃんっ!!!!!!」
ティーナはバンッ....!!!と扉を開けた。
「あら??ティーナ??起きたの??」
「へ…??」
フィーナはベットに普通に座っていた.....
「お....お姉ちゃん....??平気....なの....??」
「ええ、大丈夫よ」
「ふっ.....ふーん.....。」
ティーナがフッ....と振り返って帰ろうとした瞬間──
「ティーナ、待ちなさい」
「ん??」
「コレ....あんたも読みなさい.....」
フィーナはスッ.....とあの日記帳にしおりを挟んで渡した。
「なっ.....もうこんなの.....見たくない.....」
「ダメ、見なさい」
といって、ティーナの手の中に入れた。
「ティーナ.....よく聞いて.....??この事実はあなたも知らなきゃいけないのよ.....」
「...........え」
「この事実を知っても.....お母さんを憎まないで.....この事実を知っても.....」
「わかった、読むわ。」
───と、ティーナはバッ!!!!っと日記帳を取って部屋へ向かった。
「ティーナ......渡した私を恨まないでね.....あなたもこの事実を知るべきなのよ......」
フィーナはポロッ.....と一粒の涙を流した。
────その頃のティーナは部屋で日記帳を拝見中。
「..........あれ以上にも.....色々書いてるけど......」
○月○日 ✖曜日
今日、2人目の子どもが生まれた。
でも.....やっぱりダメ。愛せないわ.......。
フィーナについてもそうだけど、あの子の笑顔を見てると.....
すごく辛くなって、罪悪感を感じてしまうわ......。
愛されて産んでもらったらあの子も幸せだったのかしら....??
「ひっどい母親!!!私のことも…愛してなかった…」
とティーナは日記帳をパラッ....パラッ.....とめくっていった すると───
○月○日 ✖曜日
今日.....あの人に会いに行きます。
もうダメ、耐えられないわ....あの人も時々.....
妖精の森に顔を出してるのよ、会いたくてたまんないわ。
私がどうなっても....夫に任せる。私がたとえ....死んだとしても。
あなたへ.....
私を恨まないで下さい。
仕方ないことなのです、運命なのです。
殺されたらごめんなさい、死んだらごめんなさい。
食べ物などは棚に入ってます、では....お元気で.....。
「..........え??」
ティーナは固まった。
「なっ.....なんかこの日記帳....先生の『あの』話に似てる....」
そう、あの先生が話していた話はティーナの母親の事だった.....
ティーナは震えてしまった。
「じゃあ......お母さんがビンにつめられた....妖精.....??」
ティーナの震えは止まらなかった......
※実話ではありません
続き楽しみです