小さな森の恋 #8
- カテゴリ:自作小説
- 2012/11/05 18:52:18
✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。
第八章 『悪魔の森』
「寒い....しんどい.....苦しい......」
ティーナは森の奥深く....妖精でさえあまり入らない奥のほうへと入っていっていた。
「ゴホッ.....ゴホッ.......」
ザァァァァァァァァアッ......!!!!!!!
「やだ....雨.....??こんなときに信じられない.....」
そりゃそう思います。ティーナは半そでの服だった。
すごく寒かった。
「さっ....最悪だわ.....どこかであまやどりできないかしら??…無理よね。」
ティーナはブルブルブル....と震えている。
「ひどい寒さね....あまやどりできそうな場所がないなんて.....救いようがないわ。」
とティーナはつぶやいて、ただただ.....歩いていった。
「ふぅ.....いくら歩いても同じ景色ね....歩く意味もわからなくなってきたわ.....」
それもそのはず。
ティーナはわかってないが、この森の名前は『迷宮の森』だった。
歩いても、歩いても、歩いても、同じ場所に来てしまうという悪魔の森だった。
「やだ....さっきもここに来たわ.....もうなんなの.....ここ.......」
ティーナの体はだんだん冷えてきて、そして体力も削られていった。
雨も激しさを増していくばかり......
「ダメだわ.....これ以上っ.....体が持ちそうに.....ない......」
ティーナの足はもうフラついていた。
「ヴァッ......ヴァン......助け.....て.......」
ここは、迷宮の森。
入って出てこれたものはいないといわれる悪魔の森。
こんな森で誰が助けに来てくれるというのでしょうか.......??
「ウッ.......」
バタッ............
きっと、ティーナも同じことを思ってたでしょう。
(私を助けてくれる人なんかいるのかしら??).....と
そして、激しい大雨の中.....悪魔の森の中.....小さな、小さな妖精のティーナは
バタッ.....と倒れてしまったのだった......
※実話ではありません
✿今回は読みやすくしてみましたっ♪どうでしょう??
面白いです(*^_^*)