Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #7

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。

第七章 『母親の秘密』

「ティーナ、あんた人間に恋したんだってっ…!?」
「えっ、なんで…」
「おばあちゃんから聞いたのよ!!!ったく…。」
フィーナはフラッ...とイスに座った。
「あんたさぁっ…お母さんがなんで死んだか知らないのっ…!?」
「え…??」
「お母さんもねえっ…!!!!!」
「フィッ…フィーナァっ!!!!!」
ヴァンがグイッ....と腕をひっぱった。
「痛っ....何すんのよ!?」
「フィーナ…来いっ…!!!!」
ヴァンはフィーナの腕をひっぱって外へ出て行った。
「…お母さんが…死んだのとなんの関係があるのよ…ったく。」
ゴンッ!!!!
「痛っ…!!!!」
ティーナの腰が棚に当たった。そして、落ちてきた一冊の本。
「ん…??お母さんの…日記帳…??」
ティーナはフッ...と拾って、ベットに座って開いた。
「んー…何々~??」

1ページ目
○月○日 ✖曜日 天気:雨

今日はすごくいい出会いがあった。
久しぶりにあんたに運命を感じてしまった。
でも…気付かれてはいけない。私は妖精だから。

「…ん??運命を…感じた…??」
パラッ.........

2ページ目
○月○日 ✖曜日 天気:晴れ

昨日のあの出会いが忘れられず、行ってしまった。
そしたらあの人も気付いてくれた!!やっぱり運命だったんだわ...
今日、あの人が私に恋をしてくれた....神様....ありがとう.....

「パパの事かな…。」
パラッ..........

3ページ目
○月○日 ✖曜日 天気:雨

今日、あの人の家族に会った。
でも…あの人はまさかの貴族だった.....
お母様たちはすごく反対してる…そうよね…。
妖精だし、それに....貴族じゃないもの.....
でもあの人が好き。私はあきらめない、絶対に。

「貴族??パパ…貴族だったの??」
パラッ........

4ページ目
○月○日 ✖曜日 天気:雨

今日、お母様が私にいじわるをしてきた。
すごく、辛い、痛い、苦しい…もう…しんどい…。
あの人の顔がすごく辛そうだった…もう…どうせなら…。
明日、別れをつげに行こう…あの人の運命のためにも…。

「パパと別れちゃったんだぁ…」
パラッ..........

5ページ目
○月○日 ✖曜日 天気:晴れ

今日、別れてきた。あの人も辛そうだったけど
お互いのため、コレでよかったんだと思う。お互いのために…。
今日はお見合いだった。母が心配して立てた…お見合いだった。
その人も私のこと気に入ってくれたらしい。あの人の事忘れるチャンス…。
この人と結婚する事にした。

「え…??結婚…したの…??」
パラッ.......

6ページ目
○月○日 ✖曜日 天気:雨

今日、妊娠発覚してしまった。
なんでだろう…喜ばなきゃいけないのに全然嬉しくない。
あの人がまだ忘れれてないんだろうか……すごく辛い…。
でもおなかの子には罪はない、絶対産まなきゃ…愛さなきゃいけない。
この人との子…。全然喜べないのはあの人のせい…。

「ちょっ…これって…もしかして…お姉ちゃんの事じゃ…」
パラッ、パラッ、パラッ.........

72ページ目
○月○日 ✖曜日 天気:雨

おなかの子が今日生まれた。名前は…『フィーナ』
すごくカワイイ子だ。この子は美人になるなぁ……❤
でも…なんでだろう…もう産んじゃったのに…愛せない。

「・・・・・・・・!」
ティーナは日記帳をバシィッ…!!!!と振り払った。
「うそ…ありえない…これって…どういう事…!?」
「ただいまぁ~…。って…ん??この本…」
フィーナもフッ.....と手を伸ばして拾った。
「……………!?なんなの…コレ…」
フィーナがフッ....とティーナのほうを見ると、ティーナの顔は涙でボロボロ。
「おっ…お姉ちゃん…見た??愛せない…だって…ハハハハハッ…」
「ティーナ??」
「私たちは愛されないで産まれて来たのよぉぉぉぉぉっ…!!!!!!!!!!!!」
パリンッ!!!!!ドンッ!!!!ゴォォォォオンッ!!!!!!!!!
ティーナは周りの物を投げた押し、崩し、壊していった。
「ティーナっ…!!落ち着いてっ…!?」
「離してよっ…!!!!!」
ティーナはフィーナをフッ!!と投げ払った。
「ウッ.....」
フィーナは床に思いっきり頭をうった。
「あ.......」
その姿を見たティーナはグッ....と唇をかみ締めて出て行ってしまった。
「ティーナァァァっ!!!!!」
ヴァンも追いかけようと思ったが、隣には気を失ってるフィーナ。
こっちを看病するのが優先だった。
フッ....と起こして、ベットに寝かせた。
「あの本には…何が載ってたんだ…??」
ヴァンはタッタッタッタ.....と本のほうへと歩いていった。
そして、一ページ一ページ丁寧に見ていった。
「これは…!!!」
どうやら、ヴァンは新事実をしってしまったらしい。

※実話ではありません。

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2012/11/04 21:30
小説面白いです!
いつも見ています!



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