Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #5

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。

第五章 『マリーの笑顔』

「うへへへへ…あの人がまさかなぁっ…」
「ティーナ、鼻の下伸びてるよ??」
ティーナの親友、デイジーが鼻の下を指摘した。
「ムッ…デイジーちゃんにはわかんないかぁ~・・・」
「あ、なんかはらたつ。」
「デイジーちゃん??大丈夫、デイジーちゃんは美人だからすぐ彼氏できるよ!!」
「え、何の話…??」
デイジーは妖精学校のマドンナ的存在で、町、村の中でも一番美人。
「今のデイジーちゃんには言えない~❤」
「ティーナって嬉しいとき鼻の下のびるよね、わっかりやすい。」
デイジーはフッとそっけない態度をとった。
「デイジーちゃーんっ!!!!ごめんってー!!!!」
ティーナはタタタタッ....とデイジーの後を追っていった。

…そんな時....
「クリス…今日も行くの…??」
「ああ、妖精が昨日オレの鼻にくっついてきたんだよ!!!マリー、お前には見せたい。」
クリスはバッとマリーの手をつかんだ。
「クリス…あなたそこまで…。そうね、ありがとう、今日は私も行くわ。」
「ああ、おばさんに許可貰ってきてくれ。」
「ええ、じゃあ、あとでね。クリス。」
タタタタタタタタタタタタタッ......
「いいよなー、クリスはー。町一番の美人と幼馴染ってだけであんなんなんだぜー??」
「ズルイよなー。マジで。くそー…オレもマリーさんとお話したいぜ。」
「でもオレはマリーさんの笑顔見てるだけで幸せだなー。」
「あー、あの人の笑顔はまるで、”妖精のよう”だからなー」
「マリーの笑顔が…妖精の笑顔…」

そしてあっという間に夜になった.....
「ココっ!!今日もお留守番できるよね!?ねっ!?」
と、ティーナはココにお留守番を押し付けて、あの場所へと走った。
そして、ティーナの希望通り、クリスが来た。
「あっ…って…ん??」
クリスの横にいるマリーを見た瞬間、ティーナはサッ....と木葉に隠れた。
「クリス…妖精はどこ…??見たんでしょう??」
「ああ、見たさ。いや…もういるじゃないか…」
「え…??」
クリスはバッ...とマリーの手を握って言った。
「クリス…」
「マリー、オレはお前の笑顔が好きだ。お前の…妖精の笑顔のような…笑顔が好きだ。
オレと、結婚してくれないか…??」
「!?」
ティーナはグッ...と固まった。
「クリス…あなた…いきなりなんなの…??」
「マリー!!オレは本気だよ!!好きなんだっ…!!!昔から…」
「クリス…わっ…私も…クリスが大好き…。」
「え」
「私も昔からずっと好きだったの…でも…クリスは私なんか眼中にないかと…」
「そんな…眼中にないなんて思うわけないだろ!?マリー…」
「クリス…」
2人はそっと手を繋いで、帰って行ってしまった。
「…そ…そんな…あの人が…あの女を…」
ティーナはガクッと崩れ落ちて涙を流した。
「うわぁぁぁぁぁんっ…うっ…うっ…えぇぇぇぇん…」
ティーナの頭からザァァァァァァァァ.......!!!と雨が降ってきた。
「このまま…消えれたら…いいのに…」

※実話ではありません。

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2012/11/02 20:13
ココに失礼します(*・ω・)*_ _)ペコリ
なんでも伝言板 その6が完成しました!*
本当に皆様のおかげです ゚+.(ノ*・ω・)ノ*.☆゚・:*☆
これからもなんでも伝言板を宜しくお願い致します。
い~~っぱいコメしてね!(ブログにも✿)
(※コメントにダブリがあったら、ゴメンナサイねㆀ)
アバター
2012/11/02 18:35
続きが気になります!



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