Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


小さな森の恋 #2

✿主な登場人物✿
・ティーナ…妖精の女の子。この物語の主人公。
・クリス…人間の男の人。妖精を信じて探し続けている。
・ヴァン…妖精の男の子。ティーナに想いを寄せる。
・マリー…人間の女の子。美しくて、可憐で、町一番の美人。

第二章 『ティーナの過ち』

「ハァ…なんだろ…このキモチ…」
ティーナは胸に手を当てて不思議そうな顔をうけべていた。
「チュンチュン....」
スズメのココがチョコチョコの近づいてきた。
「ココ…そうだよね…悩んでも無駄だよねっ!!!!よしっ、おばあちゃんに聞きに行こうっ!!」
といってティーナはスズメのココの後ろに乗って村の外れのおばあちゃんの家へ行った。
「…今日は風がきついなぁ、ココ、大丈夫??」
ティーナはココの背中をさすった。
「チュンチュンッ」
「おっ、ついたねっ!!!」
ティーナはスッと下りてココと一緒におばあちゃんの家へ行った。
コンコンコンコン.....
「おばあちゃーん??いるー??」
ガチャッ。
「ハイハイ、いますよぉ~…。」
ゆっくり、ゆっくりおばあちゃんが出てきた。
「おばあちゃんっ、ちょっと聞きたいことがあるの…いいかな??」
「ええ、いいわよ。今ちょうどおいしいパンが焼けたのよぉ…ココちゃんもおいで。」
「ココッ、おいでっ」
ココとティーナは家の中へと入っていった。
「今日は風がきついからねぇ…ティーナちゃん大丈夫だった…??」
「うんっ、ココも風当たらない道選んでくれたから…風はあんまり当たらなかったよ。」
「そう…今日は寒いから火おこすわねぇ…ほら、ティーナちゃん、そこに座って??」
「うん」
おばあちゃんは小さな木の丸い椅子を差し出した。
「おばあちゃんの家はあいかわらずキレイだねー…」
「そうでもないよぉ…おばあちゃん最近腰悪いから町のお医者さんのとこまで行くのも
一苦労なのよ…」
「え、でもおばあちゃん…おばあちゃんの魔法で腰を治せるんじゃ…」
「そうねぇ…」
おばあちゃんはフゥと火をおこして椅子に座った。
「それがね…おばあちゃんの腰はもうおばあちゃんの力だけじゃ治らない腰なのよ…」
「じゃあ、お医者さんじゃないといけないの…??」
「うん…もう限界なのかもねえ…」
「おばあちゃん…私もたいして魔法使えないし…」
「ティーナっ、あんたはまだ学校で習うことがあるでしょ??あ…すっかり忘れてたわ…」
「ん??」
「相談って何かしら…??」
「あっ…えーと…私…胸が苦しいの…」
「え…??」
ティーナはそっと胸に手を当てた。
「その…ある男の人がいてねっ…その人の笑顔をみたら…胸がキューンて…」
「ハア…なるほど…で??相手は誰なの??」
「にっ…人間…なの…」
「え…!?」
「名前は…クリスっていうんだけどぉ~…」
パシィィィィィィッ!!!!!!!!!!!
「いったー!!!なにすんのよっ…!!!」
「ふざけるんじゃない!!今すぐ消しなさいその気持ち!!!!」
「ヒッド…もういいよ!!!」
ティーナはバッと立ち上がってココを連れて、帰っていった。
「あの子…まさかあの子まで…」
おばあちゃんは頭を抱えて崩れ落ちた。
「いいじゃんか別に…人間に恋したって…いいじゃん。」

※実話ではありません。




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