Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 最終章

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・辛い過去を抱えている。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

この世にいらない人間はいる…??

YES…??NO…??

最終章 『いらない人間はいる…?
?』

「明日香ちゃん…私…そろそろこの家出て行こうかな…」
「えっ…!?」
2人は明日香の部屋で話していた。
「いや…もうだいぶ落ち着いてきたし…そろそろいいかなって…」
「そんな…」
「それに………」
フッと静かなムードが流れた…。
「…何??」
モナはスッ....とマグカップを手にとった.....
「私がいなくたって……大丈夫でしょ……??」
「えぇ…??」
静かな部屋には時計のコチ.....コチ....という音がそっと聞こえる....
「あっ、ほっ…ほらっ!!!私が住む前だって明日香ちゃんと桐君2人だったじゃんっ!!!!!
だっ…だからさっ…私がいなくたって…大丈夫…でしょ…??」
コチ....コチ....コチ.....
「モナちゃん…何かあったの…??」
「なっ…なにもないよっ…ただ…いなくても…いいかなって…」
「何言ってんの…!?私モナちゃんがいなくなったら嫌だよっ……!?」
「え…??」
「私…モナちゃんが大好きだよ…モナちゃんにずっと住んでほしい…。私っ…お父さんが
小さい頃に死んじゃったから…ずっとお兄ちゃんが働いてて…だからずっと寂しかった…
家に帰っても誰もいなくて…恨んでた母がいきなり恋しくなったりとか…でも…高校で
やっと私もお兄ちゃんに協力できる年になったからずっとバイトしてた…いままで
お世話なった分って…でもそれはただの寂しさを紛らわす行為だったの……。
でもっ!!!!モナちゃんが来てくれて…私そんなの考えたなくていいようになったのっ!!!」
「…明日香ちゃん」
「だから…いなくならないで…お願いっ…」
明日香はフッと下を向いて涙を流した.....
「わかったっ…わかったよっ…ありがとう…明日香ちゃんっ…」
2人はグッと握手をして笑顔を浮かべあった…。
2人の笑顔が…フッと暗い部屋に明るさを見せた。

────────────翌日。
「おっ、おはよ~、モナっ」
「ん、おはよー、お姉ちゃん…」
モナは目をゴシゴシとこすって椅子に座った。
「モナ…眠そうだね、ちゃんと寝たの…??」
「うん、寝たよー…」
「そう??ならいいんだけどね、あ、明日香ちゃんも起こしてきて??」
「え??」
「わっ…わたしが今日桐起こすから、今日はモナが明日香ちゃんねっ」
「えっ??だってお姉ちゃん、桐君起こすの嫌がるじゃん」
「えっ!?うっ…うるさいなぁっいいでしょ!?//////////
優奈はフッと後ろを向いて桐の部屋へ向かった。
顔を真っ赤にして…。
(フフッ、もしかしてあの2人…うまくいったのかな…??)
モナは心でつぶやいて明日香の部屋へ向かった。
────────────コンコン.....ガチャ.....
「明日香ちゃーん??おきてるー??」
「おー、おきてるおきてるー。」
明日香はもう制服に着替えていた。
「やること早いなぁー。私も着替えに行こうっと。」
「ああ、モナちゃん、待ってー。」
「んー??」
明日香はタッタッタとモナの前に立ってポケットを探った。
「よいしょっと、はい、コレ」
出したのは一つのミサンガ。
「これ…明日香ちゃんが作ったの??」
「うん!!昨日のうちに作っとこうって思ったんだけど…渡すの今日になっちゃった…」
「ありがとう…明日香ちゃん…大事にするね…」
「あっ!!!遅刻するよ!!!早く着替えてきてー!!!」
「あっ、はいっ!!!!」
モナはパパパッと用意を済ませて、明日香と一緒にバッと学校へ向かった。
「え??もう行っちゃったの??早いわねぇ…ってあっ!!!お弁当忘れてるっ!!!もー…」
「お前は学校行かなくていいのか??先生になったんじゃなかったのか??」
「あぁっ!!!!本当だっ!!!!早く行かなきゃー!!!!」
優奈もパパパパパッと用意をしてダッと玄関に出た。
「優奈っ!!!!!」
「んっ??」
「昨日はありがとう…”告白…受けてくれて…”」
「なっ…/////なんなの急に////////行ってきますっ/////////」
また優奈は顔を真っ赤にして学校へと向かった。

─────────────休み時間。
「あー、暇ー、彼氏できないかなぁー」
机でケイタイをいじる明日香。
「何その軽ノリー…彼氏なんてねぇっ、そんな簡単じゃないの…」
「モナ…ちょっと来てくれないか??」
「へ…??」
「いいから、来てくれ。」
グッと手をつかんでどこかへ向かった。
「ちょ、えっ…!?悠君…!?」
「ガンバレっ、モナちゃんっ!!!!!」
グッと明日香がガッツポーズをした。
そして悠はダダダダダダッ....と走って図書室へと入っていった。
「……モナ、オレお前にいいたい事がある。」
「なっ…何…??」
「オレ…お前が好きだ。ずっとずっと…好きなんだ…」
「は…??」
急にフッと静かになった…。
「オレ、本当は菫が好きじゃなかった…でも…真菜に脅されてて…」
「まさか…私を殺す…とか??」
モナが問いかけると悠はコクッと静かにうなずいた。
「もし…お前がまだオレの事好きでいてくれてるなら…もう一回やり直して欲しい…
お前が必要なんだ…オレには…お前が必要だ。」
「嫌いになんてなるわけないじゃん、ずっと忘れられなかったんだから…」
「モナ…ありがとう…」
「ううん、私のほうこそ…待っててよかった…」
2人はそっと握手を交わした。

──────────────10年後。
「コラーッ!!!!南!!!波っ!!!!静かにしなさいっ!!」
「えぇー??でもパパ帰ってくるんでしょー??いいじゃん今日くらいっ」
「南…あんたねぇ…」
「お姉ちゃんが騒ぐなら私も騒いでいいよねっ!!!!」
「波もいい加減にしなさいっ!!騒いでいいなんていってないでしょっ!?」
ピーンポーン♪
「ほーらっ、パパ帰ってきた。ママしらないからねー!?」
「パパーっ!!!!!」「パパァッ」
「ただいま。お前達…」
悠はフッと2人の子どもの頭をなでた。
「フフッ、まったく…南、波、2人ともパパも疲れてるのよー??」
「ママッ、パパ、大好きだよっ!!!」
「波もー。」
「まあっ、フフッ。ありがとう、2人とも…ママも大好きだよ。」
ママになったモナはクシャクシャと2人の頭をなでた。
そして子どもは…嬉しそうにクシャッと笑顔を浮かべた。
「私は幸せだわ…」
「オレもだよ、モナ…」
悠はモナの肩をそっと抱き寄せた。
「南…波…あなた…私は…いらない人間なんかじゃなかったのね…」

この世にいらない人間はいる…??

YES…??NO…??

答えは誰であろうと一つ。

『NO』

人は支えあっていきている.....

この世にいらない人間は…一人も…いない。

END

※実話ではありません。


アバター
2013/07/22 21:32
大丈夫でしたよ~。
aichaさんは、こういう小説書くとき、だいたいのストーリーを作ってから書くのですか?
それとも行き当たりばったりみたいな感じですか?
アバター
2013/07/22 21:27
無言訪問多くてスミマセン><
この、「いらない人間。」を全て読まさせて頂いてからコメントしようと思って・・・。
この小説は、途中、記憶喪失とか色々あってすごくビックリして、どうなっちゃうのか、
ヒヤヒヤしました。その反面、ドキドキしている自分もいました^v^

なんか、この話を読んで勇気が湧いてきました!!!!!!!!
素敵な小説を書いてくださってありがとうございました(*´∀`*)
アバター
2012/11/26 00:23


コメント返すのが大変遅れてしまい申し訳ありませんでした!!!!
それから、こちらこそ
※白愛密酒さんの小説から沢山の事を学びました
たまに、余裕が無くて苛々しちゃって
なんで自分は生きているんだろうとか、
自殺観念とか抱いちゃうことがあるんですけど
やっぱりいらない人間なんか一人もいない、※白愛密愛さんが言っているように
人は支えあって生きている、
だからこそ、一人欠けてもいけないんですよね。
そんな大切な事を改めて気付かせてくれた小説だと思っています。
最近忙しくて、ニコタもまともにINしていない状態なので
実は最新された小説も少ししか読めてないんですが、また機会が合ったら
読ましていただきますね!!!!
アバター
2012/11/23 10:44


※白愛蜜酒さんの
゛いらない人間゛
結構前から最終章を読ませて頂いてたのですが...
コメントができずに、今日することになってしまい
大変申し訳ありませんでした(´・ω・`)
それから、※白愛密愛さんの小説は本当にすごいです!!!!
いらない人間は最終的にハッピーエンドで終わりましたが、
一時はどうなるのかと本当に不安でした、
※白愛蜜酒さんの小説は、文章では難しく表しにくいところまで上手に書いてらっしゃるので
すごく引き込まれました。
これからも、※白愛密酒さんの読者という事で宜しくお願いしますd(-_☆) グッ!!
すてぷ**
アバター
2012/11/01 18:08
ハッピーエンドだ(*´∀`*)
こんなに感動するお話作ってくれて、ありがとう^^*
私も小説の続き、書くかな…w
アバター
2012/10/30 22:12
最後の言葉でぶわわわ。゚:;。+゚(ノω・、)゚+。::゚。

幸せになってよかったね!モナちゃん!

久しぶりに感動するお話読んだ!!!

ありがとうううう^^
アバター
2012/10/30 16:44
最後はすごくいい話で終わっていてすごく良かったです
ここまで読み続けてきて本当に良かったです!
本当に面白かったです
長い間お疲れさまでした!!!

いいものを読ませていただいて感謝です♪



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