金狼の重圧…06
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/28 16:22:34
バタフライの意志をシンは強引に何処かへ捨てようとする。
「そうだ、姿が見えない相手に、どうやって対戦を申し込むんだ?仁王の奴等に聞いたが知らないの一点張り。姿が見えないウルフをどうやって見つけるんだ?」
どうやってウルフと対戦したらいいんだ?ウルフから接触してきたのか、それともみんなが偶然に見つけたのか。
その方法が分からない。
「・・・・探すぞ」
「探す?」
「ああ、他の3地区のトップが対戦してきてるんだ、次は必ず俺だ。いや、最後に俺を取って置いてくれているのかもしれん。でも、いつ来るか分からないウルフを待つ気持ちにもなれない。探すんだウルフを、あの金色のマシンを」
そう言うとバタフライは一人で出て行った。
シンとユウジはバタフライの変わらぬ思いに呆れ、そして嘆いたが一緒に探すために後を追った。
バタフライは退院してから不思議な感覚を得ていた。ウルフとの対戦で何かを学んだ気がしていた。
EMを飛ばす瞬間は空気と風とを抱きかかえ、全てにおいて喩えがたい快感を得られるように思った。それお思い出すかのように走る。ただただあてもなく、とりあえずウルフの縄張りミッド地区へと向かった。
「あんたが先に来るか、それとも俺があんたを見つけるか。どうなろうと結果は同じ…」
辺りは光も掻き消しそうな闇、明かり一つない。その中を楽しそうで踊るように走るバタフライ。
バタフライの乗っているEMのカラーであるミッドパープルが、無の空間とも言える闇の世界へと溶け込んでいった。
それともバタフライ・・・
どっちにしよう・・・・・・・・
かっこいいですね^^
ちょっぴりこわいような・・・
複雑なおもいですね^^