Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #63

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・辛い過去を抱えている。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第六十三章 『壊れそうな人間』

「……モナ、ちょっと来て。」
チャイムが鳴ると同時にモナの耳元にささやいた。
(……っ!!!!!)
モナはまた手が震えてしまった。
そして約束した…図書室へと向かった。
コツコツコツコツコツ.....
(こっ…ここで…真菜と…2人きりに…)
モナはこぶしを握り締めて入った。
「あら、モナ。遅かったじゃん。何してたの??」
「べっ…べつに…ちょっと遅くれただけだよ。」
といってモナは真菜の近くへと歩いていった。
「フゥ…何から話そうかしら…ありすぎて話しにくいわね。」
フゥとため息をつきながらフッとイスに座った真菜。
「わっ…私も真菜に話したいことがあるの…」
「そう??じゃあ先にしゃべっていいよ。」
「じゃっ…じゃあまず…」
モナは憎しみがこもった拳をフッとあげて真菜の頬にビンタをした。
───────────パシィィィィッ!!!!
「…いって、何すんのよ…!?」
「これは…あんが今まで傷つけた人の分。そしてこれはっ…」
フッと拳をあげてもっと強く…強く殴った。
「ウッ…」
「これは私の分よ…。もう二度と私の前に姿を現さないでっ…!!!!!」
といってモナがフッと後ろを向いた瞬間....
──────────ゴッ.....
「ウッ……!!!!!」
バタッ.....
「…ったく、なめたマネしやがって…。優奈もお前も…全部消してやる…全部…」
──────────ガラッ!!!!!!!
コツコツコツコツコツコツコツコツ.....
「そてまでよっ…!!!!!高山真菜、殺人容疑で逮捕するっ!!!!!!」
「はぁっ…!?私は誰も殺してないっ…殺したのは加奈よっ……!?」
「洗脳してやらしたのはあんたでしょっ!!!立派な犯罪よ、さあ、来なさいっ!!!!!」
「チッ…ふざけんなよっ!!!!もう少しで…もう少しで復讐できたのにっ…!!!!!」
「そんなの知らないわよっ、早く来なさいっ!!!!!」
モナはフッと意識を取り戻した。
「んっ・・・・・・」
「モナ…あんたは…あんたは永遠に…いらない人間なんだよっ!!!!!テメェはもう…
誰からも愛されない…クズなんだよっ…!!!!!さっさと消えてしまえ”いらない人間”!!!!」
「………いらない…人間…」
そういわれたとき…体の全身にまるで電気のような物が走った…。
モナの体はまるで…人形のように崩れ落ちて、ガラクタのようにボロボロになった…。
そしてモナはつぶやいた…。
「私は…いらない人間なんだ…」

※実話ではありません。




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