星と闇と、終わりの物語。【こんなんどうかな】
- カテゴリ:10代
- 2012/10/27 23:35:26
【何かしらの案】
――ぱきりと、折れた。
それは「何か」であって、「物」じゃない。
あるいは目に見えなくて、あるいは形の無いモノ。
要するに「もの」なんじゃないかって、そういうわけじゃなくて――
「……わか、って……た、……よ、ッ」
鮮血にまみれた吐息は、今にも絶えそうにか細く荒い音を立てる。
消え入りそうな声音は掠れきって、ほとんど空気音のようで。
虚ろに開かれた山吹色の少年の瞳は、輝きを失いながら涙をためる。
「何がよ」
少女の声は冷たかった。
薄氷色の瞳は、華奢な身体を血染めにして横たわる少年を射殺すようにただ見下ろす。
二人の纏う闇に溶けるような漆黒のぼろきれは、
星の無い夜空の色に似ていた。
そしてこの場所にも、星は無い。
草一本生えることのない、どこまでも続くこの荒地にも。
「あなたは〝また〟失敗した。
失敗することをわかっていながらわかっていないふりをして、
自分を誤魔化して自爆した。それだけだわ」
吹きつける強い風が、少年と、少女の、星の無い夜空の色をした髪を乱す。
二人とも艶のない、ぼさぼさのショートヘアをしていた。
「ッごま……かし……て、ない……ッ、」
放り出された傷だらけの指先が、荒地に爪を立てた。
その細い指先が力を込めるごとに、少年の顔は、痛みに歪んでいく。
無数の針でサボテンにされたらきっとこんな風に痛いんだろうと、
違う方向に思考を逃走させたら意味のわからないことを少年は頭の片隅で描いた。
搾り出された声音はかすかに怒気を帯び、しかし何の役にも立たない。
「――調子に乗らないで」
ざぐん、と無造作に落とされた。
肉を裂いて骨を削る。
ぼろきれから少女の取り出したサバイバルナイフは、
その鋭利な切先を少年の手首に喰い込ませた。
うめき声にも似た鈍い悲鳴を上げて、少年が壊れ物のような傷だらけの身体を震わせる。
遅れてどす黒い鮮血が、ナイフと皮膚の隙間から溢れ出した。
「 〝たかがまじないごとき〟でししゃをいきかえらせられるほど、
おかるくないのよ、ひとのいのちは 」
懐かしいような、何度も聞いたような。
温度の無い少女の声音は、ナイフより鋭く、少年を貫いて。
手首から広がる鮮血の水溜りが少年のぼろきれを浸す。
「無理なものは無理。出来ないことは、出来ない。
――変えられないことは、絶対に曲げられない」
___だから〝僕〟は、〝君〟も〝僕〟も、救えない。
少年は言葉を失う。
そして折れる。
ぱきり、と。
少女はそっと少年の傍にしゃがみ込み、
白磁のような小さな両手を地面に突き、
眼を閉じて〝詩〟を紡いだ。
明瞭に、澄んだ声音で。
「――祖は癒しの女神。人々を見守り、時にその身をもって人々を護らん。
しかし愚かな人間どもは、そのご恩に気づかない。
嗚呼、今は絶えしその力、今一時我に貸してはいただけまいか。
彼の者蹂躙せし滅びのまじない、消え失せ我に傷を与えよ」
瞬間。
少女の全身から、淡く、鮮やかな黄緑色の光が迸り出る。
溢れるように、それは少年の全身を覆い、その傷を瞬く間に塞いでいく。
やがて失せた光は蛍火のように辺りを舞って、闇に溶け去るように、
おもむろに立ち上がったはずの少女は消えていた。
*
何もかも果て滅んだ荒れ地に、立ち上がる小さな影が浮かび上がる。
白み始めた地平線が、星の無い夜空に広がっていく。
「…………どうして……君は……、」
呆然とした呟きが、うわ言のように渇いた少年ののどから漏れる。
全てを失った少年は、わけもわからず涙を零した。
*****
ひょんなことで死んでしまった大好きだった少女を
生き返らせるために命を賭した少年の物語。
少年を助けたのは、少女の姿で現れた「もう一人の僕」。影のような「何か」。
これで小説が作れるかサークルが作れるか……、
なんか超絶わかりにくくてわけわからないけど
もし興味をもってくださった方が居たのなら、遠慮なくコメントを!
……なんて……誰も見てくれなかったりして……ry
ち、ちなみに使用した「まじない」の〝詩〟はガチで即興なので
突っ込みはなしの方向でお願いしま、ry ←何を聞かれても答えられないだけ
きゃ//そ、そんな、照れるじゃないですかもう!爆
冗談です私なんかで天才なら小説家の方々はもはや神ですよ笑
――ふ、何かしらの対価を分けてくださるなら考えなくもな、強制終了
分けるほど持ってません/(^Q^)\グヒャア!!
あ、あなたが天才でいらっしゃったか!!
あの詩が即興だなんて…その文才分けてくださいませんか(´^ω^`)?(
うふ❤爆
これ大人になっても治らないね!昨日書いてて気づいたよ!ry
天才というのは、99%の努力と1%の閃きで生まれるのよ。
でも私は、1%の閃きと99%の妄想で成り立っているから天才なんかじゃないのよ!爆
ええー、氷蓮さんも色々書けてるじゃない……
じゃあ連載を進めるとしたらペテン師よりまじない師のほうが良いかしら/(^Q^)\w
サークルに億が一するときには設定をごてごて付けて縛る方向に、ry
な・・・なんというかやっぱりサチちゃんの才能(厨2)の偉大さは健在←
すごいなすごいなwww
即興であれだけの詩がかければもう天才だよ。
書きたくてもかけない人約一名ノ
サークルでやりたい気もするけど・・・ほかの人の考えに汚されない独特の世界観を小説で読みすすめたい気もします←
ちょっと深夜テンションで頭逝ってたらぽーんと思いつきましたてへぺろ!ry
ありがとうございます!今回、場面情景には特に力を入れてみましたw
面白い……だと……うわああああああああryry ←なに
――厨二の実力です❤爆
……空っぽすぎて自分の虚しさに泣いてる感じでお送りしました。←だれ
あやかさんの心を揺らす事ができたのなら、嬉しい限りです!
なんかもう場面とかが説明細かくて頭の中に浮かんでくるというか!
ええ、一言で言えばおもしろかったですよ(ty
詩も即興でもなんかマジで存在するような詩でロマンチックで((
最後の、
「全てを失った少年は、わけもわからず涙を零した。」
見た瞬間涙出そうになりました^p^