いらない人間。 #62
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/27 22:54:31
✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。
第六十二章 『真菜の行動』
「モナ…どういう事…??ってか真菜と知り合い…??」
「うっ…うん…この高校の受験一緒に受けたの…でも…悠君が私に告白して
流れで付き合ったのがバレて…真菜が私に怒って…」
モナはフッとあの頃の記憶が戻った。
「やっ…やだっ…」
モナは手をグッと握って震えた。
「…まさか、あの事件も…あの両親殺害事件も…真菜が…。」
明日香はモナの両親殺害事件を知っていた。
「明日香ちゃん…私っ…怖い…次はやっぱり私の番なんだよっ…」
「やめてよっ!!!!!変な…話しないで…」
「両親殺害事件って…あの母親と父親が殺されてたっていう事件…??しかもその親は
あのモデルの山口優奈の両親だったって…」
「…思い出した、あの時…私が優奈ちゃんだって思い込んだのは…優奈ちゃんの…
電話帳からだった…あの時混乱してて思い出せなかったけど…あれは確かに優奈ちゃんの字じゃなかった…それに…”れいな”っていう子の番号しかなかった…」
「まさか…真菜が…」
「ヤバイじゃん…マジで…優奈ちゃんがそういえば殺された事件…あったよね…。
ってことはモナの家族全員狙われてない…??」
と美海がつぶやくとモナの震えは増した。
「やだっ…次は悠君なの…!?どうせなら…私が…私が死んだほうが…」
「モッ、モナッ!!!!まだ決まったわけじゃないんだからっ…!!!!!」
「明日香ちゃん…私…怖いの…私っ…」
────────────キーンコーンカーンコーン♪
「鳴っちゃった…続きはあとでねっ…」
といってタッタッタッタと教室へ戻っていった。
─────────教室。
「はーい、みなさーん!!!今日は紹介したい先生がいまぁ~すっ!!!!!!どうぞっ」
─────────ガラッ。
「おお…」
コツコツコツコツコツ......
(え…??)
「皆さん、紹介します。こちらこれから英語担当の”山口優奈”先生です♪」
「山口優奈って…殺されたんじゃ…なかったけっ…??」
「Hello!! My name is yuna」
「いいじゃん…キレイんだから…」
「うんうん…殺されてなかったってことだよ…」
クラスの子たちはまるで頭を洗い流されたように過去の事件が頭から消えていった。
「皆さん、よろしくお願いしますっ!!皆さんに迷惑かけるかもしれないけど…どうぞ
よろしくお願いします!!!!先生をお世話するつもりで教えてくださいっ❤」
『パチンッ』とウインクをした。
「おぉぉぉぉぉぉぉおぉ」
「おっ…お姉ちゃん…」
「…チッ、んで生きてんだよ…」(ボソッ)
「あらっ??そこの女の子っ!!!!!立ちなさいっ」
フッと指を指した場所は真菜の席。
「えぇ??あなた私のこと知ってるのぉ~??」
「知ってるわけないでしょ??ほら、立ちなさい。」
真菜は黙ってフッと立った。
「名前は??」
「高山真菜。」
「そう、高山さん??あなたの夢は何かしら??」
「…ありません。」
「いいえ、あなたにはあるはずよ?なんでもいいのよ??」
「しいて言えば…あんたを殴ることかな?」
「フフッ、かなわない夢ねっ❤」
「はぁっ…!?テメェ…なめんじゃねぇーぞ…」
「高山さん、もう座っていいわ。ありがとう。さぁっ、じゃあ授業しまーすっ」
「・・・・・・・・チッ、んだよアイツ…すげぇ、強気じゃねぇーかぁ…フンッ。」
フッと真菜は座った。何かをたくらんだような表情で…
※実話ではありません。