Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #62

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第六十二章 『悠の態度』

「うーん…悠君の態度が分からない…」
「え??」
モナ、明日香、美海と屋上で輪になってお弁当を食べていた。
「いやさぁ、菫の事抱きしめるまではわかるけど…なんであの後真菜とあんな…」
「まあ、あれじゃない??2人も付き合ってたとかじゃないのー??」
「あー、ありえるわー。」
「えっ、でもあの時…モナは悠と私が付き合ってるってわかって…恨んで…」
「まーさ、どーでもよくないっ??結局、菫と悠君は付き合ってるってことでしょっ??」
────────────────ガチャッ!!!!
「そっ…それはないっ!!!!!」
屋上の入口には菫が立っていた。
「どっ…どーしたの??息切らしてるし…」
「わっ…私…ずっとモナちゃんのこと探しててっ…ハァ…モナちゃんと悠君はなんか…
親しそうで…ハァ…付き合ってるんじゃないかなって…思ってたの…ハァ…だから…
こういう事…知らせなきゃって…ハァ…」
「大丈夫??まあ、座ってよ。」
菫はフッとモナの横に座った。
「…で??こういう事って…??」
「うんっ、それが…私…悠君とモナが親しそうに話してたの見てて…実は私悠君が好きだったから…悔しくって…もうどーせ振られるならって…告白したの。そしたら案の定
振られちゃってさぁ…。でも…私あきらめないって言ったの…そしたら…悠君ってば…
”オレはモナが好きだから、モナを守るって決めたから”って…」
「…嘘でしょ??それだったら悠君の行動ってすべて…矛盾してるわよ…」
「うん、私も今日の行動見て思ったの…。急に私に抱きつくなんて…。しかも悠君…
抱きつく前に…”ごめんな”ってつぶやいたのよ…すごく苦しそうな顔をして…」
「でもっ…私悠君に振られたのよっ!?”菫が好きだ”って…」
「それ以上は私もわからないのよ…」
すると美海はフッと険しい顔をしてつぶやいた。
「おどされてたり…??」
「え??」「ええ??」「え」
シーンとしたムード…。
「いやっ、あの”真菜”っていう女が怪しいって言うからさー…脅されてるのかなーって
悠君がね。脅そうと思えば脅せるわよ。たとえば、悠君が大好きなモナを…
”殺す”って言えば悠君も本気にして真菜の言いなりー、みたいなねっ」
「やっ…やめてよっ…。リアルだからぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!」
「そっ…それかも…真菜だったら…やりかねない…」
モナの体は、激しく震えた。
昔、両親を殺すように…優奈を殺すように仕向けたのは…まぎれもない。
あの女…”真菜だったから”。

※実話ではありません。

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2012/10/27 22:05
まな怖いですね

続き気になります



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