いらない人間。 #60
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/24 13:45:38
✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。
第六十章 『戦います』
「……お母さんの言いなりにならなかったらいいのか」
「どうだったっ??景子さんからいい話聞けたっ??」
「うん、ありがとう。モナちゃん。」
といって2人は別れていった。
PLLL....
「ん??悠君からだっ…!!!!」
───────────ピッ。
「もしもし??」
『モナ??今から公園に来てくれない??』
「え??今から…??うん…わかった…」
───────プッ、ツー…ツー…。
(悠君から誘うなんて久しぶりっ♪さっ早く行かなきゃっ♪」
モナはルンルン気分で公園へ向かった。
「おっ、モナー!!コッチ、コッチー。」
悠が手を振っていた。
「悠君っ…!!」
タッタッタと悠のもとへ行った。
「来てくれたんだ…」
「当たり前でしょっ、なんか話…あるっぽかったしぃ~…」
モナはモジモジとしてそっとベンチに座った。
「モナ…。お前は…まだオレの事好きか…??」
「へっ…??」
静かな公園の木がザワザワと騒ぐように音がなる…。
「いいから。好きか、嫌いか…答えてくれ。」
いきなり真面目な顔をした…。
「なっ…なによ急に…。前と変わらないわよ!!あんたなんか好きなわけないじゃないっ!!!」
────────ザワザワ
「…あっ」
モナは口に手を当てた。
また、木達が騒ぐように音がなる…。
「そうか、ならいいんだ。」
「えっ??」
「オレ…菫が好きなんだ。だから菫と付き合う。」
「え??菫…??」
「ああ。菫が好きなんだ。まあ、お前が好きじゃないんならそれでいいんだ。じゃっ。」
悠はフッと後ろを向いて帰った行った。
「まっ…」
モナは『待って』といおうとしたが『待って』とは言えなかった。
だってもう”好きじゃない”と言ってしまったから。
モナはその場に座り込んで涙を流した。
「すっ…好きじゃないわけ…ないじゃん…。散々心をかき乱しといてひどいよ…」
モナはその静かな公園で…静かに…泣いたのだった…。
※実話ではありません。
続き気になります