いらない人間。 #59
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/24 10:15:30
✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。
第五十九章 『姉妹の絆』
「スゥ…。スゥ…。」
──────────ピーンポーン♪
「ん…、誰か来た…??由美ちゃーん、ちょっと出てー??」
「承知しました。お嬢様。」
メイドの”由美”は玄関へ向かった。
「はい、どなたでしょうか??」
メイドがガチャッと開けた。
「あっ…あのっ…」
「はい??」
菫はガチコチになっていた。
「あっ、あの…景子さんいますか??」
「あらっ??モナさんも一緒ですか??」
「はい。あっ、でも今日は私じゃなくて…菫が話したいそうです。」
「その…お隣の方が…??」
「あっ、はい。菫っていいます…お願いしますっ」
ペコッと頭を下げた。
「そうですか、でしたら、少々お待ちくださいませ。」
メイドの由美はタッタッタ…と景子の部屋へ向かった。
──────────コンコン。
「はい??」
「景子お嬢様、お客様がお見えです。お部屋に通してもよろしいですか??」
「客…??誰かしら…。いいわ、通して。」
「かしこまりました。」
タッタッタッタッタッタと走っていった由美。
「モナさん、菫さん、お嬢様の許可がでました。どうぞ、お部屋へ…」
メイド由美は菫とモナを景子の部屋まで案内した。
「いっ…いよいよかぁ…。緊張するなぁっ…」
「菫ちゃん、言いたい事を言えばいいのっ!!!ねっ!?」
「ここが、お嬢様のお部屋です。どうぞ、失礼のないように。」
───────────ガチャッ。
菫がおそるおそる入っていった。
「あのぉ……」
「いらっしゃ……え…??やだ…すみ…れ…??」
景子はすごく驚いた顔をした。
「あれっ!?モナちゃっ…」
モナは気を使って、菫と景子を2人にした。
「がんばれっ、菫っ…」
「モナさん、紅茶が入りました。どうぞ、リビングで飲みませんか??」
「はい」
───────────景子のお部屋では。
「菫…あんた…なんでココに…??」
「けっ…景子さん…。」
「あなた…。なんでこの場所がっ…??ってか、なんで私のこと知ってるの??」
「実は…昨日お母さんと叔父さんとの電話聞いちゃって…。そこに”景子”っていう
名前が出てきたから…そしたらモナちゃんが知ってるっていって教えてもらったんです。」
「叔父さんと…お母さんが…??なんかまた悪知恵でも働かしてるのかしら…」
「あのっ、景子さんっ…!!!!!」
「黙ってっ!!!もうかえって。私と会ったってことバレたらあなたも私も終わりよ??」
「景子さんっ!!!!北条はあなたのものです!!!でしょ!?」
「…菫」
「景子さんもそう思ってるなら…助けてください…。私…電話で言われたんです…。
”あの操り人形は利用できる”って…。お願い…助けて…」
「菫…」
菫は泣きじゃくってた。
「おっ…お姉ちゃん…」
「へ…??」
「景子って名前聞いてから…すぐお姉ちゃんなんだって分かった…。そっから私…
ずっと寂しかった心が溶けていった…すぐにあって…お姉ちゃんって呼びたかった…」
「菫……。」
「お姉ちゃんっ…!!!一緒に北条守ろうよ!!!お母さんになんか…負けないでいようよ…」
景子はコクッとうなずいた。
「菫…あなたと一緒に戦うわ。」
※実話ではありません。

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- ぱち公
- 2012/10/24 16:35
- 菫が素直になってよかったですww
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