Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #57

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第五十七章 『愛は傷つくためにある。』

「桐君と…終わりにしたい…??」
「うん…。これ以上傷つけるなんて無理。」
「お姉ちゃん…」
モナは記憶が戻ったという真実をそっと自分の胸にしまった。

─────────翌日。
「………ハァ」
「ふぁ~…。ねっむいっ!!」
2人は登校中。
「明日香ちゃんってなんでそんな毎度毎度なんもないような顔できるの??」
「はぁっ!?私だってねぇっ…!!!」
「え??明日香ちゃんもなんかあったの??」
「へっ!?あー…何もないけどさぁっ…」
明日香はこの前、美海に聞かれたことをモナにも桐にも話さなかった。
(だって…。美海ちゃんがお兄ちゃんを見てたなんてとてもいえないっ…)
となんだかんだ言いながら2人は学校へ着いた。
2人は教室へ向かった。
「おはよー」
「あっ、おはよう!!モナちゃん…ってかモナでいいよね。」
「ああ、うん」
2人は知らぬ間に溶け込んでいっていた。
「明日香ー、あんたも明日香でいいでしょっ??」
「へっ!?ああ…うん」
美海と明日香の関係は少しギクシャクしていた。
「あれ??今日…菫ちゃん休み??」
「あー、菫は…。遅れてくるって言ってたよ」
「え??遅れる??」
「うん、なんか体調悪いから良くなった時には来るってさ」
モナは少し胸がザワついた。
(まさか…。悠君も遅れたりしたらっ…)
なぜかこんな事を考えてしまった。
──────────────ガラッ。
「おっはよー!!」
「悠君っ…!!!!!」
つい口に出てしまったモナ。
「おっ…おう…」
モナの反応にビックリした悠。
「何々ー??あんた達なんか怪しくなーい??」
「そんなわけないじゃん!!!」
「ハハッ、すごい否定だなぁ~。」
「え…??」
モナは不思議に思った。悠はいつもこういう事を言われて
モナに否定された時、もっとモナにちょっかいをかけるのに…。
「ありゃ、なんかあったな。」
「っ・・・・」
モナはそっと座った。
「まあ、気にしちゃダメだって。」
「そうだよっ!!モナは何も気にしなくていいんだって!!」
フォローする2人。
「ありがとう、2人とも…」
でもモナは気になって気になって仕方なかった。
─────────ガラッ。
「皆さん、ごきげんよう。」
菫がコツコツコツと歩く…。歩いた先には…
「ごきげんよう、悠さん」
フッと意味深な笑みを浮かべた。
「……??」
「何なのあのわざとらしい態度。」
「たしかにねー、なんかあてつけっぽいよねー」
「わっ、私…確かめてくるよ!!」
バッとモナが立った瞬間…
「はいはーい!!皆さん!!席に座ってくださいねー!!」
と先生が来た。
「・・・・・・・・・・・・クスッ。」
フッと菫が笑ってモナの隣を通っていった。
そしてあっという間に休み時間…。
「モナー、売店行かない??お弁当忘れて来ちゃってさー…」
「ってか明日香が忘れたって事はモナもじゃないの??」
「ああ、そうだったー!!!」
「ハハハハハハ」
「ハハハハハハ」
2人がにぎやかに笑っている隣で…
「ハァ…。売店とか行く気力がな…」
「はいっ!!行くよー!!」
とバッと手をつかんで売店まで連れて行った。
「おばちゃん!!あたしメロンパンねっ!!」
「じゃあ私はいちごパンで…」
「私はお弁当があるんで!!」
3人は教室に戻っていった。パンを抱えながら。
「…ハァ。大好きないちごパンでもこんなに食欲が出ないなんて…」
「うんっ、やっぱメロンパンはおいしーよっ!!!!」
「お母さんの手料理サイコー!!!!」
「お母さん…」
「なんで私がお母さんって言ったら反応するの??」
「へっ!?理由はな…」
「だって美海ちゃんのお母さんは明日香ちゃんの実の母親だものねぇー」
明日香はグルッと後ろを向いた。
「すっ…菫…。あんたなんでそれを…??」
「なんでそれをって…。事実だって事…??」
「クスッ、私くらいになればこれくらい調べるなんて簡単ですわ…。」
憎々しい笑みを浮かべる菫。
「菫ぇぇぇぇぇぇぇえ…」
明日香はギロッと睨んだ。

※実話ではありません。

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2012/10/19 18:38
いやな奴ですね、www

続き気になります!



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