Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #55

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第五十五章 『姉妹??』

「…一応連絡先渡したけど…よかったかなぁ…」
夜の帰り道…。一人でつぶやいて帰るモナ。
「でもっ、でもっ、景子さんは権力があるからどうするかわからないし…やっぱり…
連絡先を取り戻したほうが!?いや…もうおそいよねぇ…。ハァ…」
落ち込むモナ。そんなモナの後ろから男軍団が3人きた。
「よぉ、姉ちゃん一人かぁ??」
男はモナの肩に手を置いた。
「えっ??」
「もしよかったら俺らとあそばねー??」
もう一人はモナの前に立つ。
「すいません、急いでるんでっ…」
「なんでー??そんなふうには見えないけどー??」
3人目もモナ前に立つ。
「ごめんなさい。」
モナが走ろうとした。でも手をつかまれた。
「おとなしくついてこればいいんだよぉぉぉぉぉお!!!」
「やだっ、離してよ…!!!」
モナが振り払っても離れない。
「離して!!!!」
「おい!!お前らなにやってるんだよ!?」
「ゆっ…悠君…??」
「ゲッ…やばい逃げろっー!!」
男は逃げていった。
「…あ、ありがとう…。じゃ…」
「おい、待てよ。それだけか??」
悠はグッと手をつかんだ。
「え…??」
「少し話せないのか??」
「離して。あなたとは何も話すことない。」
とモナは腕を振り払った。
「もう話しかけないで。…さよなら。」
モナはそのまま歩いて帰った。
「オレさ、またお前と同じ学校なんだよー。」
それを聞いたモナはピタッと足を止めた。
「え…??」
「そういう事だ。だからもう会わないとか無理。今のうちオレら分かり合ってたほうが…」
「あのさぁ…!!教室が一緒だから何っ!?あんたと私が話しけかなかったらいい話でしょ??」
「モナ…。お前っ…本気で…」
「やっとわかった??もう私はあんたが好きじゃないの。今度こそ本当にさよならよ。」
モナは後ろを向いて帰っていった…。
「モナ…」
2人はそのまま別れていってしまった…。

─────────翌日。
「ここがこーなって…こーなるんですよー。じゃあ次の問題を…。山口さんお願いします」
「…ハァ。」
「…山口さーん??」
「ふぅ…」
「山口さん!!!!」
「はいぃぃぃぃ!?」(ビクッ!!)
モナはビクッとなった。
「この問題…解けるかしら…??」
「はい、えぇーと…。」
(頭が真っ白になってわからないっ…)
モナは頭が真っ白だった。
「オレが解きますよ、先生」
「えぇ??森坂君が??うーん、じゃあ解いてもらえる??」
「はい…」
悠はすごく早くパパッと問題を解いた。
「まあっ、さすがね!!大正解だわっ❤」
先生も悠に見とれた。
「どうも、先生。」
とニコッと笑った。
そして悠はモナのほうを向いてピースサインを見せた。
「………」
モナはプイッと横に向いた。
「山口さん、その態度はないでしょ??お礼言いなさい!!」
「え…??」
悠はピタっと止まってフッとモナの方向を見た。
「えっ…あの…。ありが…とう…ね…」
「おっ…おう」
「なんだ??お前ら、なんかいい雰囲気だしてるじゃねーか」
「はぁっ!?」
モナはつい立ち上がってしまった。
「だよなー??オレもアタックしてるのにモナが拒否するんだよぉー」
と、ニッと笑ってモナのほうを向いた。
「…べっ、べつに拒否なんかしてないしっ…」
としかいう事ができないモナ。
「へぇー??拒否してないんだー??ふぅーん…??」
ニヤけてモナを見た。
「なっ…」
モナは何もいえなかった。

──────休み時間。
「モーナっ。」
悠はモナの肩をポンと叩いた。
「話しかけないでって言ったでしょ!?」
「拒否してないんだろー??」
「あっ…あれはしかたなくっ…」
「しかたなくってなにが??」
「うっ…うるさーい!!!!」
なんだかんだいって仲がよさそうな雰囲気。
「・・・・・・・。」
菫はじっと見つめる…。

※実話ではありません。

アバター
2012/10/17 16:19
おおお

展開気になります!



月別アーカイブ

2019

2017

2016

2015

2014

2013

2012

2011

2010

2009


Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.