空知らぬ雨
- カテゴリ:自作小説
- 2009/07/12 12:48:42
ねずみ色のアスファルとと鈍色の空に挟まれ歩く2人の男
やがて歩調は、クレッシェンドにアッチェレランドに・・・
アスファルトが黒い水玉模様で、染め上げられる頃には
2人は駆け出していた
大樹に吸い寄せられていった2人の男は、雨を払いながら口を開く
「言ってたよりも降り出しが早いな、ったく視聴料取ってる割には当てにならない」
「そりゃ、金取ってるからだろ・・・」
「黙ってたって金が入るなら、あとはどうでもか」
「そういうこと」
止まない雨に、恨めしそうに空を見上げる4つの瞳
「しかし雨ってのは、悲しいもんだな」
「どうした?ずぶ濡れにされて感傷に浸る柄でもないだろう?」
「雨ってのはさ、雲から生まれるわけだろ?ってことは、暗いトコから生まれてさ暗い地面に落とされてそれで終わり、その上に青い澄んだ空があることも知らずにさ・・・ それって悲しいんじゃない?」
「ちがうな」
「ほう、先生のご意見伺うとしましょうか?」
「地面に落ちたら終わりじゃないさ、また川を下って、海に出て、青空に帰る奴もいるだろうし、ひょっとしたら・・・」
そういうと男は、もう一人の男のもつ紙袋を指差した
「その林檎の中にいるかもしれないぜ」
林檎を紙袋から取り出し、一口かじると感想を口にした
「どっちにしても、天の涙なしでは、生きられないんだな俺らは」
「そうかもな」
「ところで、天って奴は、男か?女か?」
「さあどっちだろうな?なぜだ?」
「出来れば、女の涙は見たくない・・・」
光が闇をつくり、光が闇を滅ぼす。
闇とはまこと、束の間のもの。
ロマンチスト・・・。どうでしょうか?褒め言葉として受け取っておきますね~
ほかにも色々書いていますので、興味があったらどうぞ!
なるほど・・・(^^♪
最後の一言・・・恭介さんってロマンチストですね❤
慈愛の女神というイメージからすると女性なのかもしれませんね。雨女って言葉もあるし、女性と雨は深い関係があるのかも?
僕は、夏の日の夕立の前の匂いが大好きなんですよw
なるほど~っと思ってしまいました。
雨は嫌いじゃないですよ。
雨の日の独特の香りや どんよりした空に 少し安心感を感じる事もあります。
なぜでしょうね^^;
私は天は女性だと思います・・・ 特に理由はないんですけどw
そうですね雨は、雲から零れ落ち、やがて雲へと帰る。
自然って不思議ですね。
5つ目クリア
割とモノトーンな情景が好きなのかもしれません。
言われるまでは、気が付きませんでしたが。
雨に、風情を感じるのは、割と和風な感性ではないでしょうか?
とはいえ、最近はスコールみたいな雨も多いですね・・・。
あれはちょっと粋ではないかもしれません。
>>女性の涙が・・・
そう単純なことでもないかもしれません。
女性の涙を見ると、財布が少し軽くなる。これも真理ですからw
感じ方は人それぞれ、正解も答えもないのだから
それぞれに、思い、考えてもらえばいいと思うよ。
この2人は一体何者なんでしょうかね?
男性であるということ、以外は全て謎のままです。
こういう刹那的な背景が、恭介さんはお上手ですね。
私は雨降りが好きなので、色々想像してしまいます。
雨は悲しいでしょうか。
自分の運命だと割り切っているのかもしれません。
青空にも林檎の中にも存在することが出来る。
ある意味幸せですよね。
しかし女性の涙が見たくないとは…。
恭介さん、紳士ですねw
ロマンチストでない無神経な私はきっと
「梅雨の時期はどんだけ泣くの?」と聞いてしまいそう…
とことんムードをぶち壊す人間です…^^;
そして、天に性別があるかどうかは・・・
両性具有・・・・・
男女どちらかとは考えたこともありませんでした^^;
でも、この人たち誰なの?w
せめて国籍だけでも・・・・ww