久々腐ってみましたの♪
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/13 20:25:03
先に言い訳をひとつ…
実はこれまで誰かを好きになった事がない為恋愛感情と言うものがさっぱりわからず、
想像のみで書いてます。
なので、「こんなのありえな~い」という展開もあるかもしれませんが、
その時は全力でツッコミよろしくお願いします^^ゞ
想い出の中の君へ
中学の頃、オレは高橋が嫌いだった。
2年の時は席も近く班も一緒のことが多かったのだが、なにしろ行動が遅い。
あまり喋らないし、運動も苦手だし、勉強もできる方ではなかったし、正直班のお荷物的存在だった。
そのクセ何が嬉しいのか、いつもふわふわ笑っているのがまたムカついた。
3年になってまた同じクラスなのはうんざりしたが、席は離れたのでとりあえずホッとしていた。ところが、修学旅行の班分けであいつと同じ班になってしまったのだ。
運動会も文化祭も終わり、本格的に受験の準備に入る前の最大最後のイベントだと言うのに、あんな暗い奴と一緒だなんて、最低最悪だ。
そう思うとムカムカして、あいつがオレの声が届くところにいるのを承知の上で
「高橋と同じ班だなんて、マジ最悪。旅行サボるかな」なんて事を、悪友である大谷に大声でこぼした。そしたらその修学旅行当日・・・
「聞いた? 高橋ハラこわして旅行来れないってよ。よかったじゃん」
修学旅行の当日、大谷が先生から聞いたとオレに教えてくれた。
まさか、オレが言ったことを気にしてわざと休んだんじゃないよな。
そんな事、する理由がないし。
でもなぜかオレはそれを頭から否定することができず、旅行の間中気になっていた。
「やる」
旅行から戻った次の登校日。オレは高橋に土産を手渡した。
それを手渡して、腹が痛かったというのが本当だったのか。もしもウソなら、そんなつまらない事するなと文句を言うつもりだったのに、あいつはオレが適当に選んだただのお守りを、今まで見たことがないような笑顔で、それは嬉しそうに「ありがとう」と言って受け取ったのだ。
それでオレは、何も言えなくなってしまった。
その数日後。
受験に向けて仕方なく真面目に勉強していた休み時間。大谷がこそこそと話しかけてきた。
「なあ、気がついた? なんかしらないけど高橋のヤツ、最近嬉しそうに『安産』のお守り鞄に下げて登校してんだぜ」
そう言うと、ぽつんとひとりで椅子に腰かけている高橋の方を見て笑った。
もしかしてそのお守りって、オレが渡したやつだろうか。適当に選んだから、何のお守りなのか確認すらしてなかった。
「放っとけよ、あんな奴」
何故かその事に多少うろたえつつ大谷にはそう言った。
でも時間が過ぎるに従って、だんだん気になって仕方がなくなってくる。
『安産』のお守りだと知って、あいつはどう思っただろうか。
そんなお守りを、なんでわざわざ鞄なんかにつけているのか。
ひょっとして当てつけかとも思ったけど、そうすると嬉しそうにと言うのがよく分らない。
本当に理解不能な奴で、あんな奴の事を考えて時間を無駄にしている事にムカついてくる。そうとも、わからなかったら聞けばいいんだ。
放課後、すぐに帰ろうとする高橋を捕まえた。
「お前さ、それ何のつもり?」
その言葉に何のことかわからないと言う風に首をかしげるので、お守りを指差した。
「『安産』のお守りをこれ見よがしにつけて歩くって、オレに対する嫌がらせなのかよ」
そう言ったら、あいつはあわてたように首を振り、
「違う。ごめん、そんなつもりじゃなかったんだ。ただ嬉しくて」
「嬉しい? 『安産』のお守りがか?」
それを聞いて一瞬当てつけかとも思ったが、どうもそうではないみたいだった。
お守りを渡した時と同じように、あいつはまた嬉しそうに微笑んだのだ。
「うん。おみやげなんてもらえると思わなかったし。海野くん、俺の事きらいだとばかり思ってたのに」
確かにそうだ。オレはこいつが嫌いだった。だから言ってやったんだ。
「もちろんお前の事なんか嫌いだよ。単に行けなくて可哀そうだと思ったから買ってきただけだから。もしもそれ買ってきただけでオレがお前の事友達だとでも思ってると考えてるなら、すげー迷惑だから」
一気にそれだけ言いきって高橋を見ると、あいつは一瞬傷ついたような顔をしたが、すぐにいつものふわふわした笑顔に戻った。
「なんでいつもそうやってへらへら笑ってるんだよ。気持ち悪い奴」
捨て台詞のようにそれだけを残し、オレは教室を後にした。
…ちょっと調子に乗って言いすぎたかもしれない。
帰り道、石ころを蹴飛ばしながらそんなことも考えたが、既に出てしまった言葉を口の中へ戻すすべはなかった。
その後、オレ達は受験勉強にひたすら集中することになるが、あいつは高校へは行かず就職すると言うことで、教師と一緒にあちこちに頼んでは、面接を受けさせてもらっているらしかった。
そしてあの日。中学最後のバレンタインの日。
あいつはチョコレートを持ってオレの元へやって来た。
もしかしてオレにくれるんだろうか。一瞬そう期待した。ところがあいつは、
「隣のクラスの佐藤さんに、渡してくれって頼まれたんだ」と、いつものふわふわした笑顔で言ったのだった。
…そりゃそーだよな。オレ、高橋に好かれるようなことしてないし。それどころか嫌われるようなマネばっかしてたし。そりゃそーだよな。
それなのに、自分でもびっくりするくらいショックだった。
あれから6年。
その中学3年の時の同窓会が今度開かれる。
高橋は出席するだろうか。もしも来たら言いたいことがあるんだ。
オレ、実はお前のことがずっと好きだったんだよ。
海野君の片想いは、残念ながら実りませんw
ありえますか? よかったです^^;
楽しんでいただいてありがとうございます♪
*せいる*さん、今晩は。
ホモホモしいってww
BLと言ってwww
いちごღさん、今晩は。
読んでいただいてありがとうございます♪
泣けちゃいますか? そこまで言っていただけて嬉しいですw
ゐ故障中さん、今晩は。
ノーマル(??)なのに、いつもコメントありがとうございますww
ゲイ怖いぉ;;
純愛ですね~。
微妙なほろ苦さがたまりませんね^^
面白かったです♪