Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #50

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第五十章 『記憶』

「ふ…あぁぁぁぁあ…」
「ったく、朝からデカイあくびだぁねー。」
明日香とモナが通学中の事だった。
「そりゃ、お姉ちゃんが生きてるって知って…夜も眠れないよ。」
といいつつもあいかわらず参考書を読んでいる。
「あんたいつになったらがり勉直るの!?」
「いいじゃん!!勉強は裏切らないんだよ!!!!」
と英単語をブツブツいいながら歩くモナ。
「はぁ…。あんたさー…寄り道とかしたことないでしょ??」
「え??ああ、そりゃあの頃は両親が…」
「今いないんだから、今日くらい寄り道しよう!!ねっ??」
「無理だよ!!家にお姉ちゃん残してなんて…」
「お兄ちゃんがいるから大丈夫だっつの、ほら行こう!!遅刻するー!!」
2人は手をつないで学校へ向かった。

学校へあっという間についた。
「はぁーい、じゃあチャイムが鳴ったらテスト開始しますー」
「はぁーい(生徒全員)」
といって先生は教室を出て行った。
「テッ…テテテテ…テストォッ!?ちょ、聞いてない!!!!」
「だから言ったじゃん、勉強は裏切らないって…。ったく…」
といってモナはカバンを探った。
「…??モナ??」
「ほらっ」
とモナは一冊の本を置いた。
「コレは…??」
「英語の単語帳!!私覚えたからあんたがこの時間覚えなさい。」
といってモナは数学の参考書を開いた。
「モッ…モナァ…。ありがとぉお…」
といって明日香は前を向いてしっかり単語帳と向き合った。
そして30分後…チャイムがなった。
「はいはぁーい!!鳴ったので、テスト開始でーす!!!」
テストが配られた。明日香、モナ共々皆必死にといていった。
そして、テスト終了後…。
「あー!!終わったー!!手ごたえありすぎー!!」
とモナが伸びをした。
「終わった…。何もかも終わった…」
机にうつぶせになる明日香。
「ちょ、明日香ちゃん。しっかりしてよ、解けたんでしょ??」
モナが背中をポンと叩くと明日香はモナのほうを向いた。
「モナ…。私は30分では何もできないことに気付いたよ…」
とよれよれの声でつぶやく明日香。
「フンッ、やっと気付いたか!!じゃあ今日は寄り道禁止!!わかったね!?」
とモナは腰に手をあてて説教した。
「はぁ~い…」
よれよれの声で返事をした。
「じゃ、帰るよ、明日香ちゃん」
と明日香とモナはまっすぐ家に帰っていった。

家に到着。
「ただいまぁー…」「ただいまでーす!!」
2人が家に入ってみても返事がない。
「やめてよっ…!!!」
桐の部屋から聞こえた声。
「お姉ちゃん…!?」
モナは急いで桐の部屋へ行った。
「お姉ちゃん!!!!!!!!」「優奈ちゃん…!!!!」
2人が部屋に突撃した。すると優奈が震えて泣いている。
桐と優奈はだいぶ距離があった。優奈は部屋の隅っこにいる。
「なっ…なにがおこったの…??桐君…説明して…」
「オレは優奈にキモチを伝えようと…」
「まさか”好き”とか言ったの!?」
桐がゆっくりうなずく。
「ハッ…。あきれた。信じられない!」
といって明日香は優奈を自分の部屋へ移動させた。
部屋にはモナと桐が2人きり…。
「モナちゃん…オレは…悪いことしたのか…??」
モナにそっと問いかけた。
「いいえ、別に悪いことじゃないけど…。今のお姉ちゃんには悪いことしたんじゃないの??」
といってモナも部屋から出て行った。
「はぁ…」
桐は頭を抱えてうつむいた。

──────その頃優奈たちは....
「ありがとうね、あなた…優しいのね…」
「いえ、あの…本当に何も思い出せませんか??」
「え…??」
「優奈ちゃん、何か一つでもいいから言ってくれませんか??」
「実は…。”記憶…戻ったの”」

※実話ではありません。

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2012/10/12 23:06
ゆうなの記憶戻ったんですね!!!!!

続き気になります!!



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