いらない人間。 #46
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/09 19:08:16
✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。
第四十六章 『え…??お姉ちゃん…??』
「勉強しなきゃいけないんだけど、菫ちゃんに聞きたいこともあるし…」
モナはつぶやきながら菫の家に向かっていた。
「菫ぇ~…??菫の家行くの!?何でまた!?」
「菫ちゃんにはお世話になったしそのお礼とかもね!!したいしね!!」
モナが笑ってると菫の家に到着した。
「入ろうか。…ん??」
モナはフッと横を向いた。
「モナちゃん??もー!!先行っとくからね!?」
と明日香は先に菫の家に入っていった。
「…嘘でしょ??優奈…姉ちゃん…??」
髪色、身長、顔、全て同じのように見えた。
「待って…!!!お姉ちゃん…!!!!」
女性はフッと振り向いた。
「はぁ…??お姉ちゃん…??何の話してるの??」
「……あ。ごめんなさい。少し姉に似てたものですから…」
「そう。偶然ねぇ…あなたも私の妹に似てるわ!!これから仲良くしたいものね。」
女性はクスッと笑った。
「はっ…はい!!ぜひ!!」
女性はモナになんの警戒もせず、連絡先を渡した。
「じゃーね。」
「また…」
モナは女性に手を振って菫の家に入った。
「あ、モナちゃん!!来たねー!!」
「うん、遅れてごめんねぇ~…」
菫が客室から出てきた。
「あれ??明日香ちゃん!?やだぁ!!明日香ちゃん~❤学校でも隣の子といるから…
私一人だったんだよぉ!?でも明日香ちゃんが来てくれてよかった!!あがってよ^^」
「あっ…あの!!!!」
「…はい??」
菫がフッと振り向いた。
「姉がお世話になったみたいで…ありがとうございました…」
モナがお辞儀をした。
「あなたの姉が…??え!?優奈さんの妹!?」
「はい!!そうです!!お世話になりました、本当に…」
「そんな…いいんですよ…。…で今日はどういったご用件で??」
「あ…お部屋で2人きりのほうが話せないかな??」
「え??ああ…いいよですよ。」
菫は別の客室へ案内した。
「どうぞ??ここです。座ってください。」
イスを引いた菫。
「ありがとうございます…あの…。聞きたいことがありまして…」
「何でしょうか??」
「あっ…あのぉ…。姉は…姉はどのように殺されてたんでしょうか…??」
「…は??」
菫が不思議そうな顔をうかべた。
「姉の死体を目撃したんですよね!?どうやって殺されてたんですか!?」
「あの…落ち着いてください…」
「落ち着けませんよ!!!…死体の状況を聞かないと…。信じれませんよ…お姉ちゃんが…
お姉ちゃんがいきなり死んだっていうニュースだけ見て…信じれると思いますか…??
急に優奈さんが死にましたって言われても信じれないのよ!!!!!!」
モナは大声で泣き叫んだ。
「落ち着いてください…。すべて話しますから…。話しますから…。もう…苦しまないで…
”モナちゃん”あなたのためよね、すべて話します…。」
菫は一粒の涙を流していた。
「お願いします。」
「実は…あなたのお姉さんは…死んでないんですよ。」
「え??」
「私もあの時…死んだって思ってました。絶対あれは優奈さんだって思ってました!!
でも…私ハッキリ見たんです…れいなさんが来るまで待ってたあの空白の時間で…。
優奈さんの死体を…とにかく死なないようにどうにかしなきゃと…何かしなきゃって…。
それで服のポケットを探りました…。優奈さんって信じたくなかったから…!!!!!
そしたらそこには…。なんて書いてたと思います??」
「なんて書いてたんですか…??」
菫は一瞬ためらった。
「…っ。”山田瑠奈”さんです。」
「…え??」
時間が止まった…。
「瑠奈さん…??瑠奈さんがなんで殺されたんですか!?なんで桐君の家に…」
「ええ。私もそれ思ったんですよ。だから携帯電話のメールを見ました。
すると加害者の加奈さんが桐兄ちゃんの家の住所が送られてきていて…。
内容は”仲直りしよう”と書いてました。それに釣られて瑠奈さんはいったんでしょう。」
モナは記憶を戻してたどっていった。
(そういえば…加奈ちゃんは瑠奈さんを恨んでた…。でも…加奈ちゃんを動かしてるのは
真菜でしょ…??それに次はあなたって…お姉ちゃんに言ってたじゃない…!!)
「あの…そういえば…優奈さんが言ってました。”私は殺されるかもしれない…殺されても
絶対にモナに真実を伝えないで。たとえ…『殺されなかったとしても』”…と。」
「え??どういう事…??」
「これ以上はわかりません。きっと優奈さんがすべて知ってるんでしょう。」
「……そんな。わかんないよ…。お姉ちゃんがどこにいるのかも…」
「もしかしたら…優奈さんは記憶がないかもしれないけど…。」
「へ!?」
「優奈さんは一枚の写真を握って頭に包帯を巻いてたの。声をかけても”誰??”の一点張りだったから…。あなたと写ってる写真を握って…歩いてた…。ごめんなさい、話せなくて
…本当に今までごめんなさい…。」
「いえ…話してくれてありがとうございました。」
モナは決意した。あの女の人にもう一度会うと。
そのころ、別の客室では…。
「あ…あの…本当にお綺麗ですねぇー…ハハハ」
「顔引きつってますけど。」
「ハ…。あ、お母さんの事好きですか??」
「好きですよ。もちろん。お父さんも大好きですしね」
(ああ…不倫して一緒に逃げた男ね。)
「…でも。お母さんは私に何か隠してる気がします。」
※実話ではありません(続くよまだまだ続くよ)

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- ★NORI★
- 2012/10/09 19:11
- 続き気になる…!!!
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