いらない人間。 #45
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/07 19:31:15
✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。
第四十五章 『母親』
「美海…かぁ…」
明日香は部屋にこもってベットにうずくまる。
「明日香ちゃんー??入ってもいいー??」
「どっ、どうぞ!」
モナはドアを開けて入った。
「明日香ちゃん…桐君がご飯だって」
「あ!!ご飯…。作るの忘れてたー…。あっ、謝らなきゃ!」
明日香はバッと起きて走った。
「お兄ちゃん!!」
「ああ、明日香。ご飯できてるぞ、早く食べろよ。」
桐はいつもと変わらない様子。
「あ…ありがとう…。」
いつもと変わらない兄に少し不思議に思う明日香。
「明日香ちゃん、食べよう??ほらほらっ!」
モナは久々に囲む食卓に嬉しくもありほほえましくもあった。
そしてつい微笑みがこぼれたのでした。
────────翌日。
「行ってきまーす!」「行ってきます!」
2人はどうじに言って家を出た。
「おーう!行ってらー!」
桐も笑顔で手を振った。
でも…桐もこれから辛い思いをするのだった。
「ブツブツブツブツ……」
「何ブツブツ言ってるの??」
「ブッ…ブツブツは言ってないけどね、いや…もう少しでさ…テストでしょー??」
「え」
「だからさー苦手な英語も勉強しとかなきゃさ、高得点取れない…」
「ちょっとまてぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!!!!」
明日香がモナの単語帳を取り上げた。
「なっ…なにするのよ!!一分一秒も無駄にできないの!!返して!!!!」
「いいや!!テストとか私聞いてない!!モナちゃんだけとかズルイもん!!!!」
「もー…。明日香ちゃんも勉強すればいいじゃん」
「ふざけないで!!勉強なんて…勉強なんて…」
「しなきゃいけないよね?」
「…う。はぁい」
2人はなんだかんだやってるうちに学校到着。
「あれ??あの三人組は休み…??」
「ああ、あの子たちは退学なの。タバコを吸ったからよ。」
「えぇ…??それだけで退学ですか!?」
「それだけって…十分ひどいわよ、未成年なのに…。まあでもあの子たちねぇ…」
先生は難しい顔をした。
「今までひどいことしてたからねぇ…積み重ねの問題よ。」
と先生はため息をついた。
「退学…かぁ…」
「よかったね。十分嬉しいことじゃん。」
と明日香がモナの肩をポンと叩いた。
「はーい、座ってくださいねー!皆さんにお知らせがありますー!」
先生が皆を座らせた。
「えー…。まず一つ目は転入生が来ていますよ。…どうぞ」
─────────ガラッ。
一人の女性が入った瞬間。香水のいい香りが教室に舞う。
「皆さんはじめまして。山内美海です。よろしくお願いします。」
ありえないほどの美貌といい香りで男達はイチコロでした。
「ふふっ、本当に美人よねぇ。あ、あの菫ちゃんの隣に座ってください」
と菫の席を指で指す。
美海は菫の席へ近づいていった。
「よろしくお願いします。菫さん。」
「まあ、丁寧にどうも。ふふ、菫でいいですのよ?」
「本当!?ていうか菫も丁寧語じゃなくていいんだよ」
「え…??はは、お嬢様らしくしろってお母さんに怒られたもんで…。」
すると美海はニコッと笑った。
「菫も大変なんだね。でも大丈夫!私はお嬢様とか気にしないよ!!!」
「あっ…ありがとう…」
2人はいい雰囲気でお互いなじみあった様子。
「…すごい綺麗だね!明日香ちゃん!」
「…へ?あー。うん。」
明日香は呆然としてた。”母さんの娘!”それしか心の中で叫べなかった。
「あれ…??あなた前のお客様じゃない!」
休み時間に入ったとたん、明日香に近づいた。
「…は、はははは。気付くのはやすぎー…」
「当たり前だよ~。同じ年でビックリ!ねえねえ、あなたなんで昨日来たの?」
「へ!?へ…へへへ…べっ…べんきょう教えてもらおうかなと!」
「ふぅーん。まっ、うちの母さんは元家庭教師だし、不思議でもないかっ!」
「え!?そうなの!?」
「え!?知らなかったの!?」
バカな会話が続いた。
「え?いいや?知ってたよ?ハハハハ!」
明日香はバッと立って走っていった。
「ふふっ、なーんだ。お母さんの娘とかじゃないんだー^^」
バカなのか頭良すぎてわからないのか美海はなぜか納得。
「ねえねえ、美海!今日うちで勉強しない?」
「お!行く行くー…あ、ごめんバイト入っって…ないわ!行く!」
※実話ではありません(続くよ)
まさかあの子が転校してくるとは思ってなかったです!w
こんにちは。
まとめてのコメントでごめんなさいm( __ __ )m
読めてなかった小説を全部読ませて頂きました
優奈さん、本当に死んでしまったのですね。
最近ではモナちゃんが記憶喪失になっている時に優奈さんが一生懸命戦ってたから
主人公が入れ替わった感じだったので、優奈さんが居なくなったってことに
納得できません。
でも、モナちゃんは優奈さんが今までどんな状況になっても諦めずに自分を支えてくれたことに
気付くことができたのですね、良かった良かった。
きっと、モナちゃんのなかでお姉さん(優奈さん)はたった一人のお母さんを奪った相手でも
あったでしょうが、やっぱり世界一のお姉ちゃんだと自慢できる存在だったのでしょうね。
きっと、これからのモナちゃんは自分の為だけではなく人の役に立てる素晴らしい人になれる
でしょうね。・゚・(*ノД`*)・゚・。
これからも、Lovewineさんの小説楽しみにしていますねb