夏と俺とお前
- カテゴリ:自作小説
- 2012/10/04 22:53:58
!注意!
・自作小説です。苦手な人はバック!!!
・流血注意 ←一番重要
・突然始まるよ☆
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「暑い・・・」
俺はあまりの暑さに目を覚ました。夏休に入った俺は夜更かしをして今まで寝ていた。
携帯の画面を見ると『8月15日』『12:38』とあった。
「そりゃあ暑いわ・・・」
いくら中学生でもばてるぐらいの天気の良さだ・・・。俺の部屋の冷房はついこないだ壊れてしまったので体中汗でべっとりだ。普段着に着替えるとドアの奥から階段を駆け上がる音が聞こえた。
ガチャ
「結城!!起きてる?遊ぼう!!」
「もう少し静かにしろ」
コイツは俺のお馴染みで夏海。自分の部屋のように俺の部屋に入ってくる。
「こんなに暑いのにかよ」
「だからこそよ!!ほら、行くよ!!」
なんで。とも思ったが、どうせ暇だ。することもないから・・・
「わかったよ」
お前と喋っていた。
*
公園についてブランコを漕いでいる夏海。俺も隣に座った。
「ブランコ漕いでると風が気持ちいな~。私、ブランコ好き~」
「ブランコとか、お前何年生d「あっ!ネコ吉!!」オイコラ」
夏海はブランコを降りるとこの辺に住んでいる黒い野良猫<ネコ吉>を抱いてまた戻ってきた。ネコ吉は比較的おとなしく、とても利口だ。
「ネコ吉元気ないね~」
「ネコもばてるんだろ」
「ふ~ん」
夏海は考えていった。
「でもさ、夏は嫌いかな・・・」
「は?このタイミングで?」
何がしたいの?と聞こうとするが夏海の腕の中にいたネコ吉が急に逃げ出した。
「ネコ吉!!」
夏海は後を追いかけた。仕方がないので俺もついて行く。すぐに横断歩道があった。
ネコはそこを通る。そして夏海も・・・。でも、
「っ!?おいっ!!夏海!!信号を見ろっ!!」
言ったときにはもう遅かった。アイツが飛び込んでしまったのは、
赤に変わった信号機
その信号を渡ろうとしたトラックが夏海にあたる。トラックはお前を引きずりながら鳴き叫んでいた。乾いたコンクリートの地面が赤色に色ずく。
「嘘・・・だろっ・・・・・・・!?」
血しぶきの色とお前のにおいで俺はむせた。その時見た。黒い陽炎のようなもの。男のような陽炎。その陽炎は俺を見ていった。
「≪嘘じゃないぞ≫」
嗤いながら言った。その瞬間、頭がクラクラしてきた。蝉の声がよく聞こえた。
**
ジリリリリリリリリ
「ハッ!!」
俺は起きた。今、何時?
携帯を見ると『8月14日』『12:15』とある。
「寝すぎたな・・・」
俺はベッドから出ると着替えた。そういえば夢を見た気がする。だが、何の夢だったかは覚えていない。
「可哀そうな記憶力だな・・・」
でも、うるさい蝉の声は覚えていた。
「ゆ~う~き~。起きた?」
「勝手に入ってくるな!!」
「ごめんね?でも、早く遊びたくて!!」
「たく、しょうがないな~」
そう言いながら俺は部屋から出た。
*
「そう言えば、今日夢みたんだ」
公園で遊んでいるとふいに夢の話をした。
「どんな夢?」
「どんな・・・」
その時俺は何かがフラッシュバックしたように思い出した。夢のことを・・・
もし夢が本当になったら・・・
ここにいちゃいけない。
「もう、帰ろうぜ?」
「いやだ!!」
「暑いからだるい。アイスかなんかおごってやるから」
「それなら帰る~♪」
現金なヤツだ。そう思いながらも安心した。これで夢の通りにならない。そう思った。なのに・・・
「・・・・・・・?」
道に抜けたとき周りの人間が上を見上げていたから何があるんだ?と思い上を見上げる。そこには、
黒い鉄柱が降ってきた
俺は反射的に夏海をかばおうとした。だが、すぐに鉄柱が俺の視界を遮る。
すぐ直後に血の独特のにおい。まさか・・・
「夏海・・・?」
鉄柱の隙間を通り向けてみた夏海は鉄柱が突き刺さり黒い鉄柱に赤い血を垂らす。
「おい・・・。夢じゃなかったのか・・・」
その時、また俺の前に陽炎が現れた。陽炎はあざ嗤うように、
「≪夢じゃないぞ≫」
といった。
周りにサイレンと悲鳴。それとどこかの家から聞こえる風鈴の音が木々や俺の周りで空回りしている。
ああ。また頭がクラクラする。意識が遠のく中、お前が笑ってるような気がした。
**
*
「・・・・・・・・・っ!・・・またかっ・・・・・・」
いつもここで目が覚める。この夢は何度目だろう?
夏海が死ぬのも何度目なのかわからない。
トラックに轢かれたり、鉄柱が突き刺さったり、通り魔にあって刺されたり、流れ弾が飛んできたり。
もう沢山だ!!!!
俺はもう、血のにおいも慣れてしまった。
もうすぐここに夏海が来る。どうしても、俺と夏海は会わないといけないらしい。それが結果だ。
トントントン
ほら来た。
「結城、起きてる?」
「起きてるよ」
「今日も暑いね~」
この感じは多分公園に行くパターンだ。で、轢かれるんだ。
「気分転換に外いこー」
「わかったよ」
俺は決めた。今日の夢で夏海の死体を見て決めた。絶対こいつを死なせない。
よくあるだろう?ヒロインを助けるのは・・・・・・・、ヒーロなんだよ・・・・
*
そして今。ネコが夏海の腕から逃げ出した。夏海は追う。俺はさらに速く走る。
男と女の差だ。今回は感謝。
キイーーーーーーーーーーーーーーーー
ブレーキの音を聞き、俺は思いっきり夏海を押しのける。その瞬間、俺の体はトラックにぶち当たった。
「ゆ・・・、ゆう・・・き・・・・・・・・・・・。っ!?結城っ!!!!!!」
自分の血の色とお前の瞳、俺の軋む体に乱反射する。
その時、いつもの陽炎が見えた。陽炎は文句ありげな顔をしていた。どうだよ?
「ざまぁみろ」
これもいいたかった。何でもかんでもお前のゆう通りになるわけないんだよ。
陽炎は消えた。だが、そのかわり、
「結城・・・」
最後に見た夏海の姿。その後ろにさっきのとは少し違う、女の陽炎が夏海を見て嗤った。
ここで、俺の何かが終わった。
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**********
*****
**
*
ある家の一つの部屋。今日は『8月14日』
ベッドの上には少女が黒猫と座っていた。その時少女が誰に言うでもなくただ独り言のように
「また・・・。また、ダメだったよ・・・結城・・・」
そう言いながらネコを抱きかかえ撫でた。
~完~
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元ネタ、初音ミクオリジナル曲「カゲロウデイズ」
こうゆうの曲小説ってゆうのかな?そんな感じのですwww
なんか書きやすそうなので書きましたwww
設定はこんな感じです↓(すごい軽い設定だから、見なくてもおk。)
~結城~
性別:男
年齢:中学2年
備考:夏海の幼馴染。体力はあるほう。運動神経は抜群。夏海に振り回されることが多い。
~夏海~
性別:女
年齢:中学2年
備考:結城の幼馴染。運動大好き少女☆結城をいつも振り回す。
~陽炎1(ゆう)~
性別:男
年齢:??
備考:この物語だとセリフありの陽炎。(嘘じゃない・夢じゃないナド・・・)
結城が夢の中で勝手につけた。
~陽炎2(なつ)~
性別:女
年齢:??
備考:セリフなしの陽炎。(最後に少し出ただけ)後に、夏海が勝手につける。
以上です。
ありがとうございました!!
かわいそう・・・??
結城くんがなんだか格好いいです☆
だと思ったよ!! でもこうして見ると悲しいよね カゲロウデイズって