いらない人間。 #33
- カテゴリ:自作小説
- 2012/09/29 15:47:42
✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。
第三十三章 『冤罪…??』
「夏木さん…!冤罪って何の話ですか!?」
優奈は帰る夏木のうしろ姿を見つめながらいった。
「あなたには…まだ話せないわ。TVのニュースを欠かさず見なさいね」
夏木はそういっていってしまった。
「ニュース…??」
優奈は首をかしげてモナの部屋へ向かった。
「加奈って聞いたら震えが止まりません。私なんかされたんですかね…」
モナはおびえながら言った。
「わからない…。でも…私がモナを守るから…安心して…」
と優奈はモナの手を握った。
「優奈さん…。ありがとうございます。私…安心しますね…」
モナは微笑んだ。
「じゃあ、私は帰るわね。じゃ…」
といって優奈は帰っていった。
──────────病院の外。
「あ!菫ちゃんにお礼言わなきゃ…。」
と優奈は桐と菫は一緒と思い、桐に電話をかけた。
PLLL....
「あ、桐??今どこ??菫ちゃんに会いたいんだけど…」
優奈が話しても返事がない。
「桐ー??もしもーし??」
返事がない。
「桐!!!!返事しないんなら出ないで…」
「明日香が…刺された。」
桐が震えた声で話す。
「はぁ…??何言ってるの…??」
優奈はさすがに嘘だろうと思った。
「本当なんだ…明日香が彼氏の家に行って別れ話を持ちかけたら…」
と声を震えさす桐。
「なんなのよ…」
優奈がつぶやく。
「え…??」
「皆なんなのよ!!!!!!!!!!」
────────────プッ。
優奈は涙を流してどこかへ走っていった。
どこかわからない。誰も知らないような場所へと…。
走っていってしまった。
※実話ではありません。