秋からの招待状
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/09/25 23:36:40
口の空いたままになっていたショルダーバッグ
見ると黄色い落ち葉が一枚隠れています
よく見ると何やら文字が・・・
どうやら秋からの便りのようです
招待状
お久しぶりです〇〇様
また今年もよろしくお願いいたします
今度の満月の夜9時から
裏のお山で宴を催したく存じます
心地よい風と虫のオーケストラを用意いたします
つきましてはお団子の方を宜しくお願いいたします
尚、その日に雨は降らせませんので
ご安心ください
ご参加の方
心よりお待ち申し上げております
その場で葉っぱに返事を書いて
空に投げました
葉っぱは風に乗り
あっという間にどこかへと消えてしまいました
お返事
秋さまへ
お誘いありがとうございます
喜んで参加させていただきます
お団子はいくつ用意したらいいのでしょうか
連絡を下さい
とびっきり美味しいお団子をお持ちします
しばらくすると
赤い落ち葉が空から舞い降りてきました
わかりました
私は空へ向かって大きな声で叫びました
秋ですね
食欲の秋です
そう、飲み物を忘れていましたね
葉っぱに書いて飛ばさなければ・・・
手帳
一年間の思いの積み重ねがページを重くしています
新しい手帳に取り換える前に
きっと思いは通じるでしょう
木の葉の色づく前に
はじめまして!
今日の夜風はヒヤッとしています
秋なんですね
様
秋です
暑い夏がようやく息を潜めてくれました
夏の風と違い
爽やかな風になりました
私の手提げの中に
押し花のしおりを挟んだ
去年の手帳が入っています
手帳を開けると
あなたと出逢った日に印が入ってます
出逢ってからずっと温めてきた
あなたへの気持ちを
その手帳にしたためて
1年経ちました
秋です
もうそろそろ
私の気持ちに気づいてもらえませんか
かしこ
コメントありがとうございます♪♪
秋らしいポエム、素敵ですね☆
もし良ければ、お友達になってください!(笑)
秋の花
わかりました
伝えておきます
秋の風に乗り・・・届くかな。
手土産に 秋の花もご用意いたします。