✿主な登場人物✿
・山口　モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山　真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂　悠・・・イケメンで人気のある学校Ｎｏ１モナの『元恋人』
・山口　優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第三十章　『モナ…??』

モナ「優奈さ…ん…」
おなかにはナイフが刺さってた。
優奈「…え？」
れいな「キャ──────!!!!」
れいなの悲鳴を聞きつけて看護師が来た。
看護師「どうしました！？山口さん！？」
看護師はモナを運んでいった。
優奈「モナ…様子おかしかったわ…。何か思い出したような…」
優奈は何かがおかしいと思った。
さっき叩いて驚いて怖がってしまったモナが優奈に助けを求めるなんて…。
れいな「ビックリした…あんたの知り合いなの！？なんでさされてるの！？ねえ！？」
優奈「あの人はつかまったはずだけど…。・・・・！」
瑠奈『加奈が不倫の噂を広げた。』瑠奈のこの言葉が頭に浮かんだ。
優奈「まさか…。加奈ちゃんが…??」
でもなんで自分の双子の妹まで刺すのか不思議だった。
でも優奈は思った。加奈が母を傷つけたのはもしかしたら…。
『母親に殺させるため』だったのでは？と。そして残ったモナも殺した。
ってことは…。
優奈「次は私…」
優奈はゾクッと怖くなった。
れいな「何言ってるの？次は私って何！？説明しなさいよ…！」
優奈「れいなは早く帰って！マネージャーに怒られるわよ？」
れいな「今はそれどころじゃ…！」
優奈「れいなはれいなのするべきことをして！私は大丈夫だから！」
れいなはしぶしぶ帰っていった。
優奈「どーしよう…。とりあえず安全な場所に…」
とスマホを出して電話をかけた。

PLLL.....

優奈「もしもし？桐？ちょっと今からそっちに行っていいかしら？」
桐『え、ちょ…待っ…！』
優奈「じゃあ行くわね！」
どこでもいい。誰でもいい。すがる場所がほしかった。
安全な場所がほしかった。今の優奈には誰もいないから…。

────────家到着。
優奈はインタンホンを押した。
でもなかなか出てこない桐………。
何回も何回も押しても出てこなかった…。
優奈「桐！いい加減にしてよ！早く出なさいよ！」
菫「だ…誰ですかぁ…??ㆀ」
優奈「誰…??」
桐「優奈…！違うんだ！」
優奈は何もかも信じられなくなってその場を去った。
桐は優奈のあとを追っていった。
桐「優奈…！」
優奈の手をつかんだ…。
優奈「離してよ！早く瑠奈さんの場所へ行けば！？」
と手を振り払った。
桐「優奈…違うんだよ…。」
優奈「何が！？部屋に2人きりで何してたの？ねえ。私のこと好きって言ったのは嘘だっ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　たわけ？あんなカワイイ女の子連れ込んで何もしなかったっていわれて
　　　　『はい、そーですか』って言えると思ってんの！？バッカじゃないの！？」
優奈はいつも以上に怒ってた。しかも優奈がなんで？って思うくらいに。
桐「違うよ…。菫は…」
優奈「菫！？呼び捨て！？ハッ、そういう関係なのね。さようなら」
桐「菫はいとこだよ…!!!!!!!!!!!」
優奈「へ…??いとこ…??」
桐「ったく、母さんの妹の娘だっつーの。」
優奈「だっ…だからって2人でいたことは変わりないわ！」
桐「明日香の事で話にきてただけだっつの。菫はオレより明日香が好きだから。」
優奈は急に怒ってた自分が恥ずかしくなった。
優奈「へっ…へー…。まっ、私には関係ないけどね！？」
桐「あんなに怒ってたくせになにが関係ないだよ…」
菫「あっ、いた！桐兄ちゃん！」
小柄でかわいいショートカットの女の子が走ってきた。
優奈「あ…さっきはごめんね…。私ったら誤解しちゃって…」
菫「いえ！私こそ…。謝りに来たんです…。桐兄ちゃんにも悪いことしたね…。
　　私が待っとけばいいのに、早く明日香ちゃんを安心させたかったから……ㆀ」
優奈はフッと笑った。
優奈「優しいのね…」
菫「明日香ちゃんは私の大事なお姉ちゃんみたいなものです…❤でも最近明日香ちゃん
　　　の様子がおかしいので…安心させてあげたいんです…。桐兄ちゃんも協力
　　　してくれるって言ってるし！ね？桐兄ちゃん！」
桐「ああ。もちろん。明日香のためでもあるからな。」
優奈は2人の空気を見て安心した。
本当に『兄と妹』のような関係だったから…。
優奈「そう…。」
でも優奈は少し不思議に思った。
『なんで私が安心してるの？』という事。

※実話ではありません。