Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #29

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第二十九章 『モナの手の震え』

優奈「モナ…落ち着いて??」
モナの手を握った。
モナ「あの写真の人怖い…わからないけど怖いの…」
モナは何を思ってるのかわからなかった…。
優奈「モナ…ダメ。何も考えないで…」
優奈は何も思い出してほしくなかった…。
なんだかんだ言って『妹』というイメージは抜けるハズがない。
モナ「あの人は…あのおばさんは…」
モナは思い出しかけていた。優奈はバシッと殴ってしまった。
優奈「…ハッ。ごめんなさい。あなたの…ため…なの…」
優奈は怖くなって出て行ってしまった。
モナ「優奈さん…??」
モナは優奈が怖くなってしまった…。
妹だった頃はまだ『姉の愛情』と受け入れれていた…。
でも…今は記憶がない。モナはただの怖いお姉さんとしか思えなかった。

────────屋上。
優奈「ハァ…ハァ…」
優奈は手を眺めて苦しい顔をしていた。
れいな「横いいー?」
優奈「ええ。って…れいな!?なんでココに…??」
れいな「おばあちゃんが入院してるからお見舞いにねっ。優奈だって何でココに?」
優奈はズゥンと落ち込んでしまった。
優奈「れいな…。今は何も聞かないでくれないかな??」
れいな「ああ、いいけど…何かあったの??マスコミにだけは気をつけなよ~?」
優奈「ありがとう…れいな…。そういえばモデルの仕事大丈夫なの!?」
れいなはギャル雑誌の専属モデルで一度共演してたから知り合いだった。
れいな「バーカ。今日はオフだってのー。優奈こそ最近忙しいんじゃないの?」
優奈「ああ、この前大きいショー終わらしたとこだからなぁ…。」
れいな「えぇ?大丈夫なのぉ?マネージャーから電話こないワケ?」
優奈「うーん…。ちょっとねぇ…ゴタゴタでさぁ…。」
れいなは空気を読んで何も聞こうとはしなかった。
れいな「れいなも大きいショーないかなぁー…」
優奈「れいな…。あんただってこの前○○コレクション終わらしたとこでしょー?」
れいな「確かにあれはいいスタイリストだったなぁ~☆」
優奈「はぁ~…。あんたはモデルの仕事で引っ張りダコなんだからいいじゃないの。」
するとれいながふてくされた顔をした。
れいな「だってさ、ブログとかやってるけど、最近元カレっぽい奴からコメくんのー…」
優奈「よかったじゃん。あんた彼氏いないんでしょ?」
れいなはハァ…とため息をついた。
れいな「最近私がコレクションでたからってさ…近づいてきてるんだよねぇ…。
     付き合ったのはいいけど、まったく会わなかったしデートもしてないしねぇ…」
優奈「彼氏に入らないじゃん!」
れいな「でもさ。あきらかそいつっぽいの!付き合ってた事とか言われてみなさい…。
     男と付き合って男ほったらかしにしてる時点で…『アウト』じゃないの。」
れいなは本気で悩んでた。
優奈「難しいね…。元カレには関わるなって言えば?」
れいな「あのねー…。そう簡単にいけばいいわよ?でもあってみたら何されるかわかんな         
     いでしょ!?頭使いなさい、頭をっ!」
優奈「あんたにだけは言われたくないわね。バカギャルが!」
れいな「なんですってぇ!?」
と2人で言って2人で笑いあった。
優奈は改めて思った『れいな』は自分の心を癒す場所だと。

れいな「じゃあそろそろ帰るわ。マネージャーから電話入ってるしー。」
優奈「うん。説教頑張ってー☆」
れいな「説教とはかぎりませんー。」
といってれいなが出て行こうとした瞬間…。
モナ「・・・・・・・・優奈さん」
そこにたってるモナは今までとはまったく違う…。
『別人のモナ』でした。

※実話ではありません。




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