神の仕付け
- カテゴリ:勉強
- 2012/09/24 23:03:04
さて、イスラエルの新しい王アハズヤは、
サマリヤにある宮殿の二階のベランダから落ちて、
重傷を負いました。
そこで、使者をエクロンにあるバアル・ゼブブの神殿に送り、
傷が治るかどうか、伺いを立てさせようとしました。
ところが、神様の使いが預言者エリヤに、こう告げたのです。
「さあ、王の使者に会い、次のように言いなさい。」
『イスラエルには神がいないとでもいうのか。
わざわざエクロンの神バアル・ゼブブに、
王が治るかどうか伺いを立てるとは......。
こんなまねをしたので、王は床に釘づけになったまま、やがて死ぬ。』
エリヤのことばを聞いた使者は、すぐ王のもとへ引き返しました。
「なぜ、こんなに早く帰って来た?」と尋ねる王に、使者は答えました。
「ある人が来て、すぐ陛下のもとへ帰り、
こう語るようにと告げたのでございます。」
・・・・
『神様は、なぜ王がエクロンの神バアル・ゼブブに伺いを立てるのか、
そのわけを知ろうとしておられる。
イスラエルに神がおられないとでもいうのか。 こんなことをしたからには、
王は床から離れることはできないし、そのうちきっと死ぬ。』
・・・・
「だれがそんなことを。 で、どんななりをしておった、そいつは。」
「毛衣を着て、太い皮帯を締めていました。」
「うーん、それでまちがいない。 あの預言者エリヤめだっ!」
そこで王は、五十人の兵士に隊長をつけて、エリヤ逮捕に向かわせました。
彼らは丘の上に座っているエリヤを見つけ、声をかけました。
「預言者よ、王の命令だ。 いっしょに来てもらおう。」
「もし私が預言者なら、天から火が下って、おまえたちを皆殺しにするはずだ」
と、エリヤが言ったとたん、いなずまが彼らを直撃し、
一人残らず焼き殺してしまいました。
王はまた、別の五十人の兵士に隊長をつけ、
「預言者よ、すぐ来るようにとの、王の命令だ」と言わせました。
「もし私が預言者なら、天から火が下って、おまえたちを皆殺しにするはずだ。」
今度も、神様の火が彼らを焼き殺してしまいました。
それでも、王はあきらめません。
もう一度、五十人の隊を送り出しました。
ところが今度の隊長は、エリヤの前にひざまずいて懇願したのです。
「預言者様、どうか、私どものいのちをお助けください。
どうか、お情けを。 前の者たちのように殺さないでください。」
はい。預言者の立場を現代の概念で解析しようと思うと
外交官に一番近くない?と気がしました。^^
勉強になりました。
確かにいきなりですね。ですが、
旧約聖書は殆どイスラエルと神との関係を話す本ですからね。
神様が直接諭したことは、聖書の他の部分にかけて数えきれないほど多く現われています。
ただし、上の文ではその内容が無いので「神がいきなり怒るのね」のように見えるのは仕方ないですね。
イスラエルという国は神様と特別な契約関係であったが
イスラエルの幾多の犯罪でその以前から徐徐に壊れる段階にあったという
前提事項が省略されて誤解を起こした点ついては申し訳ありません。
そして何よりも神を怒らせたのは神の預言者に向かって人間である王が勝手に命令を下したことです。
預言者はつまり、神の使者ですから、一国の外交官に似ている立場に考えられます。
神の立場ではそれは絶対認めない生意気な態度に見えたらしいですね。
諭すということは、ないのでしょうか。