Die Geburt von Moses
- カテゴリ:勉強
- 2012/09/17 23:19:11
そこで、王は全国民に、
「以後、ヘブル人の赤ん坊は、女の子だけを残して、
男の子はみなナイル川に投げ込め」と命じたのです。
そのころ、あるヘブル人の若い男女が結婚しました。 
二人ともレビ部族の出身でした。 
やがて、二人の間に男の子が生まれました。 
玉のようにかわいらしい赤ん坊です。 どうして、川へなど投げ込めましょう。 
母親は三か月のあいだ家に隠しておきました。 
もうそれ以上は隠しきれません。 
彼女はパピルス製のかごにタールを塗って防水し、
赤ん坊を入れると、ナイル川のほとりの葦のしげみに、そっと置きました。
その子の姉が遠くから、弟がどうなるのか見守っていました。
さて、それから何が起こったでしょう。 
王女が、ちょうどそのとき川へ水浴びに来たのです。 
侍女たちを従えて岸を歩いていると、葦の間に小さなかごがあります。 
何だろうと思って侍女をやり、それを引いて来させました。 
開けてみて驚きました。 中で赤ん坊が泣いているではありませんか。 
「まあ、かわいそうに! きっとヘブル人の赤ちゃんだわ。」 
王女は思わず叫びました。
それを見ていた姉が、この時とばかり王女のそばへ駆け寄りました。 
「王女様、その赤ちゃん、お育てになりますか? 
だったら、お乳をあげる女がいりますよね。 
だれかヘブル人の女の人を捜して来ましょうか?」
「よく気のつく子だね。 そうしておくれ。」 
王女の返事を聞いて、少女はうれしくてたまりません。 
家へ飛んで帰り、母親を呼んで来ました。
「お礼は十分しますから、この子を連れて行って、私の子として育ててください。」
王女は子供の実の母親とも知らず頼みました。 
もう何の遠慮もいりません。 彼女は子供を抱いて家へ帰りました。
やがて、その子は大きくなり、養子として正式に、
王女のやしきへ引き取られました。 
王女は彼をモーセ〔「引き出す」の意〕と名づけました。 
水の中から引き出した子供だからです。
ꔫ  旧約聖書 出エジプト記 1章 21、2章 1-10


 
		






























