✿主な登場人物✿
・山口　モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山　真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂　悠・・・イケメンで人気のある学校Ｎｏ１モナの『元恋人』
・山口　優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第十五章　『優奈の真実』

優奈は大人になり、モナも高校生。
ママと一緒に向かっていったのだった。

優奈「・・・・・」
優奈は公園でそっと待っていた。
ママ「優奈…？優奈なの！？」
優奈「・・・え？ああ、私・・・優奈ですけど・・・」
ママは泣いて抱きついた。
ママ「優奈…会いたかった…」
優奈「・・・離してよ！今日あなたに会いにきた理由は・・・真実を知りたかったから」
ママ「・・・そう。そうよね…ママに会いたいなんて…思わないわよね…」
とオシャレな花壇に腰をかけた。
優奈「・・・あの。私を捨てた理由・・・教えてくれませんか？」
ママ「捨てたんじゃないわ…うばわれたのよ…。すべて話すわ。」
優奈「・・・お願いします」
ママはそっとうつむいて話しはじめた。
ママ「私はあなたのお父さんと同じ会社で働いてたの」
優奈「・・・はい」
優奈は黙って聞くことにした。
ママ「そこであの人の事好きになって…あなたを妊娠してしまった…」
優奈「・・・・・。」
ママ「ママは本当に悪いと思ったのよ！？でも…おろせなかった…あなたの
　　　　おなかの中の写真を見るとおろせなかった…だから…だから…」
ママは涙を流し始めた。
ママ「あなたを産むとあなたのお父さんに言ったわ。…でもそれをあなたのママが
　　　聞いたててね…。あなたのママに言われたの。『産むんだったら私の子にしろ』
　　　…と。あなたにも時間をあげるから最後は私に渡せといわれたわ…。」
優奈「ママが・・・？」
ママ「私はたまらなく嫌だった。だから嫌といったの。すると…京子さんが…
　　　『渡さなかったらあなたを潰すって…』言われたのよ…だから…だから…
　　　私はしかたなく、あなたを渡すことにしたの…もう会わないと決めて…」
優奈「待ってよ…話がめちゃくちゃだわ…」
ママ「めちゃくちゃよね…。でも本当に会わないと決めた私はあなたのパパなんて
　　　　忘れてあたらしいパパを見つけたの。そして…子どもを2人うんだわ・・・・・
　　　　あなたと姉妹って…わかるかしら・…？」
優奈「姉妹・・・？私に姉妹がいるの！？ってことはモナはどうなるの…？」
ママ「モナちゃんとは一応血は繋がってるわよ？でも私の子ども達とも繋がってる。」
優奈「ってことは…。四姉妹…？」
ママ「そういう事になるわね。優奈…そこで…私の子どもにあってくれない？」
優奈「…は？何言ってるの？だったらモナも一緒でしょ？ねえ？」
ママ「モナちゃんと血は繋がってるけど私の子どもとは関係ないのよ…。」
優奈「わかった…。モナには…黙っていくよ…」
優奈は本当のママと一緒にママの家に向かっていった…。

家についた。
そこはボロのアパートで、すごく古かった。
優奈「ここで住んでるの？」
ママはコクッとうなずいて部屋へ向かった。
静かに鍵をあけるとママはいった。
ママ「静かにね…。ただいまぁ～・・・」
ゆっくり入っていったママ。
するとすごい勢いの足音が近づく。
ママ「隠れて！」
ママは隣の部屋に優奈を押し入れた。
優奈はドアの向こうから聞こえる足音が気になった。
父「遅かったじゃねーか。ハラへってんだぞ！！！！！！」
すごい大きな怒鳴り声…。
ママ「ご・・・ごめんなさい・・・。少し用事があったの…」
父「用事・・・？男か！？お前また浮気してんのか！？ふざけんな！」
─────────────パシィッ!!!!!
優奈「・・・ひゃ！」
悲鳴をあげそうになった優奈の口を手でふさいだ。
優奈がそっと振り向くと…。
瑠奈「静かにしな？バレてもいいの？あんたの存在…」
優奈「・・・！？」
優奈はその子を押して突き放した。
優奈「・・・あなた誰？何なの？あの男…」
瑠奈「あいつは私のお父さんで私は瑠奈。山田瑠奈よ。」
優奈「…瑠奈？・・・！あなたが姉妹の・・・？」
瑠奈「あー…。あの女が何か話したらしいね。もう一人は帰ってこないんだよ。」
とため息をつきながら首を触った。
優奈「・・・かえって・・・こない？」
瑠奈「そうなの。あの子ったら高校生のくせに彼氏と同居してさー…。
　　　　ったくマセガキなんだからさー…ハァー…」
優奈「高校生…？モナと同じ年…？嘘でしょ…？」
瑠奈「モナ？ああ、確か妹もそんな名前言ってたなー…。あんたの知り合い？」
優奈「妹ですけど・・・」
瑠奈「へー…。そういやあんた何歳なの？私は２０歳だけど…。」
優奈「私も20歳ですけど…」
瑠奈「はぁ！？って事はうちの母さんは…不倫してたったこと・・・？あの頃に？」
優奈「─────不倫？」

※実話ではありません。