Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #12

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第十二章 『優奈と健のケジメ』

優奈「…ちょ、本気なの??それ…」
健「本気に決まってじゃん。ほら、行くぞー。」
優奈「え、ちょ、待っ…ㆀ」
優奈は健についていった。

家では…。
母「はぁ~…。スッキリした。泣いたら気持ちいのね♪」
────ピーンポーン♪
母「あら??誰かしら…。パパー、ちょっと見てもらえな~い??」
父「はいはーい。っと、誰ですかー?」
パパがドアを開けた。
健「初めまして、こんにちわ。お父さん」
父「おっ…お父さん!?」
優奈「ただいまぁ…パパ^^;」
ひょこっと後ろから出てきた優奈を見つけてパパはまた驚いた。
父「ゆっ…優奈…。お前…この子誰だ…?」
母「もう、パパー?誰なのって…あら!優奈!帰ったの…」
母の目にも健の姿が映った。
母「健君…。何しに来たの?やだわぁ…こんなとこにモデル来られても困るのよねー」
と戻っていこうとする母を止めた。
健「今日はご挨拶に来たんです。お父さんも帰ってきてると聞いたので。」
父「挨拶ぅ!?」母「挨拶!?」
両親同時にはもってしまった。
優奈「私は止めたんだけどね!…でもいい機会かなぁ~って…」
健「ご挨拶…よろしいですか?」
とお得意の笑顔を見せた健。
父「どうぞ…。立ち話もなんでしょうしね…」
と家の中へ入れたお父さん。
母「来ると伺ってなかったから何も用意してないわぁ…。」
健「おかまいなく^^私は今日ご挨拶に来ただけなので」
母「そういうわけにもいかないわ…。そうだ!モナに頼みましょ!」
とケータイを手に取って母はモナにメールを送った。

モナにメール到着。
モナ「メール…。ようかん…買ってきて…。か」
モナは素直に和菓子屋さんに向かった。
モナは信じられないほどフラフラになりながら…。

優奈「モナが帰ってくるまで待つの?」
母「いいえ?何で待たなくちゃいけないのよ…。」
と静かにイスに座った。
優奈「ママってば…。モナを待とうよー…」
母「いいっていってるでしょ!健君、始めなさい。」
父「ママ…」
母「パパは黙ってて!」
健はこんな空気でも顔色一つ変えずに言った。
健「いきなりですが、優奈さんを僕にくれませんか?」
父「ブゥォッ・・・・!!」
お茶を吹いた父親。
母「あげるわけにいくわけないでしょ?この子まだ現役なのよ?」
健「お母さん、現役だろうが熱愛報道とか流されようがどーでもいいです。」
母「優奈がダメなのよ!」
優奈「ママ!それは…!」
PLLL.....
優奈「ごめんなさい、私だ…。」
と席を外して電話を出に、部屋へ行った。
母「聞いてきなさいよ。電話の会話。」
健「・・・は?」
母「いいから聞いてきなさい。あれを聞けばこんな事…できないハズよ。」
父「ママ…それはどういう…」
健「行ってきます。」
健は優奈の部屋の前まで行った。
かすかに聞こえる優奈の電話の会話…。
優奈「はい、マネージャー。はい…はい…。え、ショーは中止!?待ってください!
    健の事はもういいじゃないですか!お互い好き同士なんだから…
    なんでダメなんですか?別れなきゃショーに出れないっておかしいです!
    もしもし・・・?マネージャー!!マネージャー!!!」
健「ショーに…出れない…?」
優奈「うっ・・・うっ・・・」
────────ガチャ。
優奈「健・・・!」
健「優奈…別れよう。」
優奈「・・・え?」

※実話ではありません。




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