✿主な登場人物✿
・山口　モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山　真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂　悠・・・イケメンで人気のある学校Ｎｏ１モナの『元恋人』
・山口　優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第六章　『真菜&奈菜姉妹～お母さん～』

真菜「おまたせーㆀ奈菜、お母さん今日も帰らないからコンビニ行ってくるね」
奈菜「うん、わかった。」
奈菜はさみしそうな顔一つしません。
モナ「あの…今日『も』って…どういう事…??」
真菜「ああ。お母さん最近帰ってこないんだよ。出張だから当分帰らないらしい。」
真菜は事情をわかってるのに寂しい顔をしない。
モナ「そんな…寂しすぎるよ!!!!!!!」
真菜「モナ…。お母さんもプライベートがあるんだよ…お父さんに捨てられてきっと…」
モナ「真菜…!!!今日はコンビニなんかいかなくていい!!私が作る!!」
昔真菜のお母さんの手料理見てたから見よう見まねだけど味を似せれるはず!!
モナの考えは当たってました。でも…それは逆効果だった。
奈菜「モナちゃんが作ってくれるの!?やったー!!」
奈菜は飛んで喜んだ。モナは卵焼きをササッと作った。
真菜「いただきます…」
真菜は口に運んだ。すると真菜は箸を止めた。そして…
真菜「…ふざけないで!!!!!!!!!」
と箸を勢い強く投げた。
奈菜「…お姉ちゃん??」
真菜「これで慰めてるつもり??同情してこんな事するならもっとマシなことすれば!?」
とテーブルの上においてる長い財布を手に取って出て行った。
奈菜「あ…あははは!!気にしちゃダメだよ～??お姉ちゃんたまにああいうことするの…」
奈菜は寂しそうな顔をして真菜が落とした箸を拾った。
モナ「私こそごめんなさい…いらないことしちゃった…」
奈菜「ううん。お姉ちゃんはさ…ママから電話来てああいう帰ってこない～とか…
　　　　遅くなる～とか…そういう電話が来るとストレスたまっちゃうみたいで…」
モナは実感した。真菜は寂しくないわけじゃないんだと…。
ただ…『さびしがる方法をしらない』だけだった…。
奈菜「本当にごめんね??今日一日お姉ちゃん機嫌悪いと思うから…。
　　　　2階の私の部屋で一緒に寝ることにしよう??ねっ??」
モナは罪悪感を感じた。そして奈菜の顔を見て寂しく感じたモナ。
真菜「ただいまー…。」
真菜が帰ってきてしまった。すると…

PLLL.....

静かな部屋に響く一本の電話…。
真菜「もしもし…??」
母『ああ、真菜??いまからそっちへ行くわ。もう家の前なの。』
真菜「え…!?それは困るって!!!待って!!!!!」
────────────────ガチャ。
真菜は恐る恐る振り返った。すると…。

母「真菜!!!いるんじゃないの!!何が困るの??」
仁「こんにちわ。森坂仁です。よろしくね」
真菜「─────────────！？森…坂…??」
真菜は持ってるケータイを落としてしまった。
そう。森坂とはあの『悠』と同じ苗字だったのだ…。それに…
真菜「悠君…に…そっくり…。」
まったく顔が一緒の仁という男を見て驚きを隠せない真菜。
奈菜「お姉ちゃん～??─────────！？」
奈菜は仁の姿を見て驚いた。真菜とは違う意味でだが同じ驚き方。
仁「どうしたの??2人とも…そんな驚いて…」
真菜「あっ、いえ…何も…ありません…」
真菜は顔を赤く染めた。大好きな人と顔が同じだから…。
モナ「え…??悠君…!?」
モナはてっきり悠が迎えに来たのかと思った。
真菜「お母さん…その人って…」
母「そうなの…。そろそろいいかなって♪この人は私の婚約者♪貴方達のパパよ＾＾」
真菜「はぁ!?」奈菜「────！？」モナ「え…！？」
皆一斉に驚きを隠せなかった。モナは一番驚いてた。
そして…ついに口走ってしまったモナ。
モナ「悠君は私と付き合ってるんじゃないの！？なんで真菜のお母さんと…」
真菜「…は??」
何も状況を知らないモナの一言ですべてが一変してしまった。
真菜「待ってよモナ。悠君と付き合ってるって…どういう事??」
奈菜「ちょっと待って。あの中学でも有名だった悠君の事・・・・・??」
仁「え、悠って君と付き合ってたの??」
真菜「悠君を知ってるんですか！？」
仁「だってオレの弟だし…あたりめーだろ（笑）」
皆驚いてしまった。…でも一番驚いたのはモナ。
モナ「待ってよ…弟って…じゃああなたは…」
仁「だーかーらー悠の兄だっての」
モナは驚いてしまった。そしてゆっくり真菜を見ると…。
真菜の目はいままでに見たことないような鋭い目でモナを見ていた。
その瞬間…モナの人生は一変していきます。

※実話ではありません。