Nicotto Town


信じる事から、叶うか叶わないか決まる。


いらない人間。 #5

✿主な登場人物✿
・山口 モナ・・・引きこもりで大変辛い過去を抱えてる。
・高山 真菜・・・モナの『元』親友。
・森坂 悠・・・イケメンで人気のある学校No1モナの『元恋人』
・山口 優奈・・・モナのお姉ちゃんでスーパーモデル。

第五章 『優奈』

モナ「お姉ちゃん…」
優奈はモナの方向に歩く…。
モナは木陰にサッ…と隠れた…。
モナ「健…あの健君と付き合ってるの…??」
モナの頭は混乱の渦だった。そしてモナはしゃがみ込んで悩んだ。
そしてモナのところへ足跡が『…コツ、…コツ』と音が聞こえた。
優奈「モナ…??何してるの…??」
優奈の不安げな顔がモナの目にうつる…。
モナ「…お姉ちゃん!?」
モナは優奈の顔を見てすごくビックリした様子。
優奈「…何??何でそんな驚くわけ…??」
モナ「え…あ…ううん。何にもないの!!!私コンビニに用事あるから行くわ」
とあわてて優奈の前から姿を消した。
優奈「モナ…??」
優奈はモナの後姿を不思議そうな顔で見つめた。

モナ「ハッ…ハッ…」
モナはコンビにに到着した。
真菜「あれ…??モナ…??」
そこには偶然真菜がいた。
モナ「真菜…??やだ…偶然だね…」
息切れしているモナを不思議に思う真菜はとりあえず
モナに水を渡して、ベンチに座らせた。
真菜「大丈夫…??」
モナ「うん…ありがとう。真菜…」
モナはそっと水を口に入れた。
真菜「モナ…今日なんかあったの??せっかく受験も受かったのに…」
モナ「ううん、何にもないの…。何にも…」
真菜「そう…??でも顔色悪い…もしかして居心地悪いの??うち来る??」
モナは今の真菜の一言が救いの一言に聞こえた。
モナ「本当に!?いいの!?いくいく!!!!!」
とモナは初めて、黙って真菜の家に泊まりに行った。

真菜「どうぞ~…。今日ちょっと散らかってるけど…ㆀ」
と真菜はおきっぱなしにしているジャケットなどを片付けた。
モナ「ありがとう、真菜…。」
モナは小さなテーブルの前に座って落ち着いた。
真菜「今、お茶入れてくるから待ってて!!モナは紅茶だよね^^」
と笑って下へ降りていった…。
モナ「ありがとう…」
モナが部屋に一人で思い出し、苦しんでる中…。
静かな部屋に音がした。『…コン、コン』……と。
モナ「…はい?」
奈菜「モナちゃん!?やっぱモナちゃんの声だー!!!」
真菜「あ、コラ、奈菜!!!!モナにかまうんじゃないの!!!!!!!」
とドアの向こうから声が聞こえた。
真菜「ごめんね、モナ~ㆀったく奈菜ってば…ねぇ??」
とあきれた顔で笑った真菜の笑顔を少しほほえましく思ったモナ。
奈菜「モナちゃん、久しぶり~!!もっと早く泊まりに来てよー><。」
奈菜は中学2年生でもうすぐ3年生の受験生だった。
真菜「ほら!!!あんた勉強しなさい!!もうすぐで受験生でしょ!?」
…と真菜は奈菜をしかった。奈菜はふてくされた顔をして部屋へ行った。
モナ「どうせならこの部屋で勉強したらどうかな??私も勉強道具持ってるし…」
と笑ったモナを奈菜は輝く目で見つめた。
真菜「じゃあ…少し…だけね!!奈菜、すぐ部屋に戻るのよ!?」
奈菜「わかった!!モナちゃんありがとうね♪」
と奈菜は短い髪をそっと手でといて前髪をとめた。
真菜「ったく、はりきっちゃって…」
と真菜はあきれた顔で奈菜を見つめた。
奈菜「へへへっ♪モナちゃんよろしくね~^^」
とモナの横にドンッと座った。
モナ「うん、奈菜ちゃんも頑張ってよ」
とモナが笑った瞬間電話が鳴った・・・・・。

PLLL....

モナはこの音にちょっと震えてしまった・・・。
真菜「モナ…。電話に出てくる。」
と下へ真菜は電話をとりにいった…。
奈菜「しー…」
っと奈菜はモナに静かにして、と合図をした。
…するとかすかに真菜の電話の声が聞こえた…。
真菜「え…!?出張…!?じゃあ…今日は遅くなるの…??わかった」
真菜はそっと電話を切った…。
きっと…お母さんは『男』がいるんだろう…。
真菜はそれをわかっていた。そう…それは奈菜も同じだった。

※実話ではありません。




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