揺れる眼差し
- カテゴリ:人生
- 2012/09/08 21:38:21
いつもとぐろを巻いている、(有)アカム自動車の事務所。
その日は、先代事務員のNさんが見えていました。
Nさんは私と同年代で、旦那様と高校生お嬢様と暮らしています。
赤虫社長は春日部の陸運支局でお仕事。
暇な私と、現役べっぴん事務員のMIDUちゃん、そしてNさんの3人で井戸端状態でした。
猫:サマージャンボもはずれたしなぁ・・・
M:・・・(汚れた目)
N:あら、残念~。そう言えばウチも300円しか当たらなかったよ。
猫:せめてさ、組位は合ってても良かったんじゃねーの?かすりもしなかった。
N:ウチの娘がね、当たったら海外に住もうとか、大きな家が欲しいとか言うのよ。でね、それを聞いた旦那が怒るの。金持ちとか言うもんじゃねーって。なんか良くわかんないけどさ、怒るんだよね。
猫:あ、それ言いたい事わかるわ。結局さ、どんだけ銭があってもさ、あの世にまで持って行けないわけだしね。残したって争いの元でしょ?自分が使うだけあればいいのよ、銭って。
M:・・・(何か言いた気な目)
N:でもさー、いくらあっても困るもんじゃないじゃない、お金だもん。
猫:そりゃね、あるに越した事は無いかもしれないけどさ、じゃ、お金があれば全てを手にできるのか?お金がある事によって失うものもあると思わん?例えばね、一生懸命お金を貯めてモノを買った時の喜びとか、ほんの些細な事に対しての喜びとか感激ってさ、お金持ってると麻痺しちゃうじゃん。
N:ああ、それは言えるかもね。私も若い頃さ、5000円の服を買うのに給料日まで待った事があるもん。買った時は嬉しかったかもね~。
そんな話をしている時。
いつも私を汚れた目で見るべっぴん事務員のMIDUちゃんは、何となくもじもじと私を見ていました。
いかにも何か言いた気に・・・。
猫:何だよMIDUちゃん。言いたい事はわかってるって。ハイハイ、負け犬の遠吠えですよ。
M:も~!私もなるほどなぁ~って思ってたのに。ふんっ!
またまた嫌われてしまいましたとさ。
ちゃんちゃん。
親孝行だなぁ~。
私はあげる親もおりませんので、自分で何かしたいなぁ。
カミさんの元同僚や友達を集めて、介護関係の会社でも起そうかなぁ。
お金は使いたい人に持ってもらわなきゃねw
えっと、もう完全に相手にされなくなるのではないか?と・・・。
すんません、こんなオチで・・・。
その後はそそくさと飲んでいたコーヒーカップを自分で片付け
まるで消えるように帰りましたとさ。。。
その後はどうなったのか気になります(*´ー`*)