・ね（ねずみ）

繁殖力が強く、「鼠算」という言葉の元にもなったねずみ。
「子孫繁栄」の象徴ともされてきました。


・うし

牛は人間の営みに欠かすことができない存在。
「紐」という字にも入っており、「結ぶ」、「つかむ」という意味もあります。


・とら

虎は子を大切に育てることから、大切な秘蔵品などを「虎の子」といいます。
また「寅」という字は「はじまり」を意味します。


・う（うさぎ）

昔の中国では、白兎は瑞兆（非常に良い事のある兆し）として称えられており、
めでたい動物として親しまれてきました。


・たつ

十二支の中で、唯一想像上の動物です。
中国では麒麟、鳳凰、霊亀と並び、霊獣とされてきました。


・み（へび）

執念深いことのたとえとして用いられる事の多い蛇。執念深いというのは
恩を忘れないとも同義で、蛇にまつわる報恩のお話は多数伝わっています。
なお、日本では弁財天が蛇の形をした神として水辺に祀られていますが、
弁財天は蓄財の神として信仰されています。


・うま

「天を行くは龍　地を行くは馬」といわれ、馬ほど人の役に立ち、
人の暮らしに深く関わる動物は無いと考えられてきました。


・ひつじ

ひつじの「未」の本来の意味は「味」。
またその象形から松葉の茂る様を表しているとも言われています。


・さる

中国四大奇書の「西遊記」の主人公であり、
日本の五大御伽噺の「猿蟹合戦」の主人公。広く親しまれてきた動物です。


・とり

時（主に朝）を告げる動物。「酉」が「とり込む」に転じて、
商売ごとなどでは縁起の良い動物とされています。


・いぬ

犬は人間にとってもっとも古く、親しみを感じる動物。
昔は子供が生まれると犬張子を贈りました。


・い（いのしし）

日本では豚の祖先といわれ、中国で「猪」という字はいわゆる「豚」を指します。
亥子餅（いのこもち）は猪にあやかって健康であることを願って食べたものです。