☆死刑台のエレベーター
- カテゴリ:映画
- 2012/09/07 00:03:44
この映画は音楽(マイルス・デイヴィスのトランペット)の方が有名な気もしますが、ストーリ展開は非常に面白く、いまだに色褪せない名作の一つと思っています。
【スジ】
未開地開拓会社の技師ジュリアン・タベルニエ(モーリス・ロネ)と社長夫人フロランス・カララ(ジャンヌ・モロー)は不倫の仲であった。そして、二人にとっての邪魔者であるシモン社長の殺害を思いつき、二人は完全犯罪の計画を練った。
その計画は完璧なもので、ジュリアンは会社のバルコニーから手すりに錨つきのロープをかけて上り、社長室に入りこんで社長を射殺し、その手に拳銃を握らせた。つまり、自殺に見せかけたのであった。そして、彼は再び手すりから一階下の自分の部屋に降り、電話交換手とビルの管理人と共に平然と外に出た。ところが、手すりに錨つきロープを忘れて来たことを思い出し、慌ててエレベーターに乗りこんだのであるが、途中でエレベーターは止まってしまった。これはビルの管理人が電源スイッチを切ったためであった。フロランスとの待ち合わせがあったので、何とか脱出しようとするのであるが無駄だった。一方、ジュリアンを待つフロランスは段々と不安になり、夜のパリをさがしまわることにした。
ところで、ルイ(ジョルジュ・プージュリー)とベロニック(Y・ベルダン)はジュリアンの車を盗み、ドライブを楽しんでいた。そして、あるスポーツ・カーを追いかけて、モーテルに着いた二人は、ジュリアン・タベルニエ夫婦になりすまし、そのスポーツ・カーの持主のドイツ人夫婦と知り合いになった。そして、二人はドイツ人夫婦のパーテーに招かれ、カメラで写真を撮して部屋を出た。
その頃、フロランスは、売春婦と間違えられ警察に連行され、ジュリアンは脱出をあきらめて、待つことにしていた。
ところで、ルイとベロニックはドイツ人夫妻のスポーツ・カーを盗んで逃げようとしたのであるが、彼らに見つかってしまったので射殺して逃げた。しかし、事の重大さに気づいた二人は催眠薬を飲んで心中をはかった。
また、ドイツ人夫婦殺しは、宿帳、現場に残された車とピストルから、ジュリアンが犯人と推定された。一方、警察に連行されたフロランスは身分を明し、釈放されたのであるが、その時、ジュリアンが若い娘と共にドイツ人夫妻を殺し、逃亡したことを聞かされた。そして、エレベーターが動き出し、やっと外へ出られたジュリアンを待っていたのは、警察であった。身に覚えのない殺人事件のアリバイを立証すると、社長殺しのアリバイが立証できなくなる。
フロランスはベロニックの部屋をつきとめ、かけつけた。なんと、二人は死んではいなかった。そして、フロランスはジュリアンのアリバイ立証のために警察に知らせた。また、ルイは証拠品のフィルムをとり戻しにモーテルへ行ったが、そこで逮捕されてしまう。さらにはルイを追って来たフロランスも、社長殺しの共犯として逮捕された。別の写真が全てを物語っていたのであった。
日本で「リメイク」されてなかったかしら?
阿部寛さんとか主演して?
ちゃうかったっけ?