降りて来ちゃいました。
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2012/09/03 10:37:45
本当なら今頃、
槍ヶ岳-北穂高岳間の大キレットを通過しているはずなのですが、
降りて来ちゃいました~ (^^;ゞ
だって、天候が不安定なんだもん…。
天気予報では、
9月1日と2日は晴れマークだったのですが、
実際に登ってみれば、
槍ヶ岳から穂高岳にかけての稜線上は、
常に濃いガスに覆われていました。
今回は、岐阜県・飛騨側の双六岳を経由して、
槍ヶ岳に向かう西鎌尾根を登ることにしたので、
槍ヶ岳-穂高岳の上空に雲が湧いていると、
その西側に位置する双六岳へ登る登山道は、
日陰になって常に涼しく、とても登りやすいのです。
ですが、谷を挟んで向かいに見える槍ヶ岳-穂高岳は、
その頂上部分が常に雲に覆われているわけで、
眺望は今一。
それでも9月1日の正午頃、
双六岳の裾野に位置する双六小屋にテントを張って、
双六岳頂上まで空身で往復に出発した際は、
北アルプスの真ん中に位置する三俣蓮華岳-鷲羽岳-水晶岳が、
綺麗に見渡せていたのです。
ところが、
双六岳頂上に辿り着いた時には、
あっという間にガスが山頂を覆い、雨がぱらぱらと。
大急ぎで下山して、
テントに逃げ込んだ2時頃は、もう本格的な雨。
まあ、北アルプスは午後になるとガスが出て、
時に雨や夕立に見舞われるのは、
いつものことなので、
こんなものだろうと思っていたのですが、
問題は、その夜。
午後の雨や夕立は、
大抵夜遅くになると止むのですが、
この日は朝まで時折パラパラとテントを打つ雨の音が…。
夜明け前の3時に起きてみれば、
上空を雲が覆い、時折落ちる雨。
前夜も明け方は雲が残っていましたが、
しかし、月も明るく輝いていましたから、天気は明らかに下り坂。
う~~ん、降ったり降らなかったりの雨だけど、
この雨の中、見えない槍ヶ岳に向かって西鎌尾根を登るのはやだな~。
展望のない稜線歩きだし、
雨具を着てても汗で蒸れるから、結局びっしょり濡れることになるし…
天気予報では、9月1日/2日の天気が一番良くて、
そこから先は下り坂という予報だったのに、
その1日と2日がこの状況なら、
これから先、天候はもっと悪くなるわけで…。
雨で岩場が濡れている大キレットを越えるつもりはないし…。
やーめた! 降ります~。
さっさと降りて、登山口にある温泉に入ろう~! ☆\(ーーメ)
そうと決めたら、
こんなところに長居は無用。
そそくさと荷物をまとめて、
夜明けと共に下山です。
出発してみてわかったこと。
双六岳のテント場から昨日登ってきた登山路の分岐点までは、
天候が良ければ、とても気持ちの良い稜線歩きなのですが、
この日、稜線上はかなりの強風。
私が歩いていた稜線はガスに巻かれていませんでしたが、
向かいの西鎌尾根はほとんどガスに巻かれていて、
しかも、この風の中を歩いていくのですから、
槍ヶ岳まで辿り着けないことはないと思うけど、
おそらく辛いことばっかり。
下山することにして、正解だと思いました。
そもそも安寿は、
登山前日になると、
登山中の辛さを思い浮かべては憂鬱になり、
登山している間は、
「早く降りたい、お風呂に入りたい」
とぼやき続ける人です。
ですから、
「やり遂げる」とか、
「限界に挑戦する」気はさらさらなし。
初めから覚悟していた以上の辛さに耐えてまで、
山頂に辿り着かなくてはいけない理由は何もありません。
それに、
ここから下山すれば、
下山口には温泉もあるし、
汗を流した後、バスが出るまでの間、休憩用の大広間で、
「ぷしゅっ!」
と水分補給もできる… ☆\(ーーメ)
とはいえ、
山から降りれば降りるほど、
天気は回復していくわけですし、
双六岳から笠ヶ岳に向かう稜線はガスに巻かれてなかったので、
麓からでも綺麗な眺めを見せ…
ちょっと残念な気がしないでもなく…
でも、まあ、仕方ない。
このルートはまた来年挑戦と言うことで、
今年の山旅は、例年のより早いけど、これでおしまい。
そろそろドイツ語の勉強を始めないと、マズイんです。 ☆\(ーーメ)
…引き返す勇気…
というよりも、
早く温泉に入って、
水分補給する誘惑の方が、大きかったような気が… ☆\(ーーメ)
ガスの中で登っていると、
下が見えないから、
高度感を感じないんですが、
どこを歩いているのかわからないまま終わってしまうんですよね。
道にも迷いやすいし…
雨の中の大キレット越えは写真で見ましたけど、
一度見た後だと、お天気悪いときは越えてほしくないな~と思っちゃいます。
「山は、街中よりも数段危険です」
って友人の言葉通り、慎重に判断するのが良いですよね。
また、時期を見て、チャレンジしてください。
安寿さんなら、ボヤきながらも、するっとクリアしてしまいそうですし。