☆ふたなり
- カテゴリ:お笑い
- 2012/09/01 00:04:38
これはちょっと奇怪な落語です。といってもお化けや幽霊の出てくるような怪談ではありません。本当はちょっと難しい問題も含んでいるのですが、大衆の娯楽である落語として楽しんで頂ければと思います。
【スジ】
村の若者二人は伏見稲荷にお詣りに行くことになり、ついでに村の地引網を買ってくることになり十両の金を預かって出かける。ここまではよかったが、この二人は枚方の郭で有り金を全部使い果たしてしまい、とぼとぼと村に帰ってくる。二人はある男に相談し、隣村の金貸しをしているおばあさんに工面してもらうことにする。しかし隣村へ行くには昼でも薄暗いの森を通らなければならない。二人にえらそうに言ったものの実はこの男もいたって怖がりである。仕方なく出かけ森にさしかかると、若い娘さんが泣いている。この娘さん奉公先で番頭とできてお腹が大きくなり、店を追い出され、さらに番頭ともはぐれてしまったという。そして、実家にも帰ることができないので、ここで首をくくるから手伝ってほしいという始末。始めは首吊りを止めろと説得していたのであるが、娘さんが十両持っていることが分かると、一転して娘のお金を狙って、首吊りの方法を教えるために見本を見せているうちに、間違って男の方が首を吊って死んでしまう。娘はこれを見て恐くなり自分で書いた遺書を男の懐に入れて逃げてしまう。
翌朝、首を吊った男の死体が見つかると、村中大騒ぎになり、村の役人に知らせる。懐から訳の分からない遺書が出てきて、さらに大騒ぎになる。
「私はある人と深い仲になり、ついに因果のタネを宿し、はや8ヶ月・・」などと記してある。
「ご同役、鑑定を願いたい」
「うーん、ほぉー、うーん」
「分かりましたかな?」
「分かりました。ほぼ分かりました。わたくし古老の方よりも聞き、また古い書物で読んだこともございますが、これは男でありながらある箇所女のところがあり、また女でありながら男のところがある。俗に言ぅ『ふたなり』と申す奴かと存じますが」
「なるほど、これは良い所にお気が付かれました。これ、この男は『ふたなり』か?」
「いえ、宵に食たなりでございます」
勉強不足でスミマセン;;
大笑いしてしまいました^^
この話の筋が見えん><