第47話~試練2(さくら編)~
- カテゴリ:自作小説
- 2012/08/23 21:01:45
~これまでのあらすじ~
http://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=346994&aid=43155566
第47話 試練2(さくら編)
懐かしく感じる生まれ育った町の商店街に立ったさくら
今回現われた敵は・・・・・!?
さくら:えぇ?!
どういう事?今、別の場所にいるんじゃないの?!
そこに立っていたのは・・・・シルフだった
シルフ:どうやら、手違いでここに飛ばされちゃったみたいなんだ
一緒に出口を探そうよ
さくら:別にいいけど・・・・、なんか変な感じがする・・・・
シルフなのにシルフじゃないみたい
シルフ:おかしなことを言うのはやめてよ
本人なんだから^^
話しながら、二人は歩き始めた
出口はいくら探してもない
さくら:そういえば、私たちが出会ったのはこの近くだよね
久しぶりに行ってみない?
もしかしたら出口があるかも!
シルフは無言でうなづくと、二人で歩き始める
だが、さくらはおかしなことに気付く
さくら:いつもだったら風に乗って行くはずなのに・・・・?(心の中で)
考えている間に、さくらが初めてシルフと出会った場所へ着いた
シルフ:ここは初めて、君が戦った場所だったよね
さくら:そうだね、ここで一体何を始めるつもりなの?
今日のシルフ、変だよ!
いつもだったら名前で呼ぶじゃない!
シルフ:バレちゃったか・・・・・
じゃあ、始めようか
さっさと終わらせたいんだ
君と僕がやる・・・・デスマッチをね!
そういうなり、剣を抜いて襲いかかってきた!
反射的に横へ転がり、剣を抜く
だが、相手がシルフだと思うと上手く戦えない
さくら:卑怯な事はやめて、真の姿を見せなさい!
シルフ(偽):僕は初めからこの姿だ
ムーン様の月の力で生み出された戦士
でも、ただの戦士じゃない
さくら:どういう事?
シルフ(偽):僕たちは全員で5人いる
君たちが一番戦いにくい相手をコピーしてね・・・・
さくら:でも、そのコピーは完全ではないのでしょう?
力や性格までは無理なんでしょ?
シルフ(偽):そうなんだけど、
癖とかはコピーできるから、君は騙されるかなーって思ってね
さくら:馬鹿にしないで!
確かに、昔の私は騙されたかもしれない
今はそれなりに学んでるのよ!
シルフ(偽):そこはちょっと予想外だったね
まぁ、どうでもいいかな
また剣で攻撃を仕掛けてくる
シルフと同じ戦い方・・・・早くて、防御しかできない
なによりも、相手に本気になれない
シルフ(偽):確かにいろいろと学んだんだろうね
仲間が捕まった時にでも学んだ?
君は勇気や度胸はあるけど、敵に同情してしまうのがダメだ
同情なんてするから判断に迷いが出るんだ
さくら:いくら敵だとしても・・・・同じ重さの生命が宿ってることに変わりはない!
それを簡単に終わらせてしまうなんて、そんなこと出来ない!
シルフがさくらの剣を弾き飛ばした
剣が彼女の頬を掠め、血が出てきた
相手の攻撃が止まった
シルフ(偽):そんなんじゃ、神は務まらないよ
生まれながら神の素質を持つ者は稀だ
仲間同士で戦う事もあるかもしれない
さくら:仲間同士で戦う・・・・?
なんか、まるで経験したことがあるような言い方だけど
ムーンも経験したこともあるの?
シルフ(偽):あるに決まってるじゃないか
正確には巻き込まれた・・・・ってところかな
姉妹の女神が対立してね・・・・後始末には苦労したらしいよ
さくら:大体誰だか予想はつくけど・・・・
でも、後できっちりと話してもらうから!
もう、手加減はしない
剣を素早く拾い、早口で呪文を唱える
さくら:「聖なる光よ、我が命を聞き、鎖となれ」
光輝く鎖がシルフ(偽)を捕える
不意の攻撃に対応できない
さくら:これでようやく話ができる
あなたは何の目的で来たの?
それと、なんでシルフの姿になってるの?
シルフ(偽):めんどくさいけど、話さないと解放してくれなさそうだもんな
俺は神の翼だ、戦って認めたものにしか真の姿を見せない
本当はもう一人来るはずだったんだが
太陽の女神があきらめた
さくら:あきらめたって・・・・・?
私は両方の力を持ったんじゃないの?
シルフ(偽):確かに、両方の力を持ったんだが・・・・
あんたの性格上、力が消えうせた
元の姿に戻ってからその事を説明する
あんたは俺に勝ったから真の姿を見せる
光に包まれたかと思うと、シルフの姿ではなくなった彼が姿を現した
白銀色の髪と桃色の瞳をもった少年の姿
名前を聞くと、無いと答えたので、さくらは・・・・
さくら:シルバーって言う名前はどうかな?
銀色の髪してるから・・・・・
シルバー:まぁ、別にいいよ
と言う事で、話を戻して・・・・・
太陽と月は正反対の性格だ
大体は両方を維持できるんだけど・・・・あんたは例外
太陽のように明るいけど、月の力・・・・
誰かを思いやり、穏やかな性格
それがあんたの性格だからな・・・・無くなるのも無理はない
さくら:そうなんだ・・・・
ところで、ここから出たいんだけど、どうやって出るの?
シルバー:もうすぐ、夜が来るからそれを待て
それから、どんどん時間が過ぎて行き、月が出てきた
シルバー:あの月が出口だ
さくら:無理!あんな高いところまで行く手段が・・・・・
いきなり、シルバーが近寄ってきたと思うと、自分の体と同化した!
更に・・・・背中に翼がついている
桃色で、自分を包み込むことができるぐらいの翼・・・・・・
さくら:背中に翼が!そういえば・・・・一応、翼だったっけ・・・・
シルバーの声が頭の中に響く
シルバー:『さぁ、飛ぶぞ!助走をつけてから地面を蹴って羽ばたくんだ』
さくらは言われたとおり、助走をつけ、地面を思いっきり蹴った
そしたら、羽ばたいた!
その勢いで、月へと向かった
近くへと近づくと、声が聞こえた
?:あなたはその翼と契約しますか?
さくら:契約します!
次の瞬間、桃色の光が辺りを包み込んだ・・・・・!
~続く~
今回は考えに考えた作品です!
スランプが一番多い作品となりました・・・・・
実は、翼には他にも隠されている真実が・・・・!
次はシルフ編ですのでお楽しみに♪
そういえば、私の小説見ました?感想書いてね~♪