金銀ボーヤは二度死ぬ (連載 第6話)
- カテゴリ:日記
- 2012/08/23 00:12:39
ふははは! このブログは、乗っ取った!
我輩の名は、怪人十面相。 言わずと知れた、変装の名人である。 顔を変え、あらゆる施設に潜りこみ、
盗み出した部品の数々で、最新鋭のコンピューターを作り上げた!
その名も、『スーパー ミラクル コンピューター』! このコンピューターで、他人のブログを乗っ取り、最高の
シナリオに書き換える。 もっとも、書き換えられた当事者にしてみれば、最悪のシナリオかも知れんがねぇ。
しかも、書かれたことが全て現実のこととなる、優れものなのだ!
と言うわけで、我輩の野望に邪魔な 善のボーヤを全て抹殺し、代わりに悪のドロイドボーヤを増産する!
そして、ニコットタウンを占領し、それを足がかりに、世界を… いや、銀河をも支配してくれるわー!
BANG!(バーン)
「そうはさせるか!」
「手を上げろ! この銃が目に入らぬか!」
な、何者だ!
「知らざあ言って聞かせやしょう! 仮想タウンに生まれしも、一足遅く三男坊。 影が薄い薄いと言われるが、
スパイやるには好都合! ボーヤナンバー 007! ジミー・ボンドとは、オイラのこと!」
「一つ、人よりお人よし。 二つ、普通のボーヤでも、 三つ、みんなの明日のため、 月に代わって悪を撃つ!
ボーヤナンバー 0011! ボビー・ソロ とは、オイラのこと!」
ほほう、ついに現れたか! 少年探偵団!
「あ、あの? オイラたち、少年探偵団なんて、一言も言ってませんけど?」
「うん。 オイラたち、スパイボーヤですけど?」
我輩には、どちらでも変わりないわ!
「それはそうと、この部屋、たくさん人がいるかと思ったら、一人しかいないんですね?」
「部下とかいないんですか? 武器も持っていなそうだし…」
我輩には、人間の部下など必要ない! このコンピューターが、部下であり、最高の武器でもあるのだ!
「え! そ、それが噂の、スーパー ミラコスタ コンピューターなの?」
「よ、予想以上に、大きいね?」
そう、これこそが、最新鋭の技術を集結した、『スーパー ミラクル コンピューター』 なのだ!
「最新鋭というわりには、大きすぎますよね? 壁全体が、コンピューターだし…」
「それに、入力はタッチパネルじゃなくて、キーボード入力なんですね?」
お褒めいただきありがとう! では、このコンピューターの実力―― 打ち込んだ文字が現実になる瞬間を、
とくとご覧入れよう! まずは…
「あ、ちょっと! 動かないで! そのコンピューター(武器)に触れないで! この銃が見えないの?」
「そうだよ、動かないで! いま、照準を合わせてるんだから!」
ほほう、そんな子供だましのおもちゃで、我輩を倒せるとでも思っているのか?
「あ、完全にバレてるじゃん…」
「こんなことなら、注射器を投げつけた方がよかったか…」
つまり、我輩からの招待状を受け取ったということだな?
「え? 招待状? そんなお手紙、届きませんでしたけど?」
「うん。 行き違いになっちゃったのかも?」
手紙ではない! 我輩からのニセの指令が届いたであろう?
「ニセの指令って…? あ! あのFDのこと? じゃあ、”おはよう、ジミー・セブルス君… ” て言う、あの声は、
おじさんの声だったの?」
「じゃあ、もしかして、スパイ道具をくれたのも、おじさんなの?」
いかにも、我輩が送ったものだが…。 お前たちには、あれがスパイ道具に見えるのかね?
「見えるような、見えないような…。 え? じゃあ、スパイ道具じゃないってことなの? どうりで、いかがわしい
と思ったよ! あのオペラグラス、全然 赤外線 見えないし!」
「じゃ、じゃあ、この注射器や聴診器も、スパイ道具じゃないってこと?」
もちろん、普通の医療機器だ!
「じゃあ、このパスポートも? あっ!この顔写真、マット・デイモンじゃなくて、マーク・ウォルバーグじゃん!」
「じゃあ、この どんな錠前も開けられる鍵も…?」
たった一つの錠前しか開けられない、普通の鍵だ!
「じゃあ、この黄金銃も…? って、これは初めから、ニセモノだったっけ、ははは…」
「つ、つまり、オイラたちは、だまされたってこと?」
その通り! 我輩の仕組んだ罠に まんまと、はまったのだよ!
「あ、やっぱり? なんとなく、そんな気はしてたけど…」
「でもさ、あまり実感は、わかないよねぇ…」
わかぬなら、湧かせて見せよう岩清水! このスーパー ミラクル コンピューターの威力を思い知るがいい!
と、いうわけで、まずは… ” 檻(おり)が出現し、間抜けなボーヤたちは ”
「え? オイラたちを、檻に閉じ込めようっていうの?」
「ねぇ、ジミーボーヤ! 今、二人して十面相に飛びかかれば、なんとかなるかもしれないよ!」
” 閉じ込められる。 ” と、打ち込んで、[Enter]キーを押せば!
ガシャーン!
「あッ! しまった! 檻に閉じ込められた!」
「く、あと10歩のところだったのに!」
ふははは! これぞ、50歩10歩! 50歩でも10歩でも、失敗すれば元も子もない…、いや、元もボーヤも
ないわ!
「あ、オイラたちより、おもしろいこと言ってる…。で、でも反撃しようにも、おもしろいことが思いつかない…」
「こ、こんな時に、金銀ボーヤがいてくれたら…。もっとおもしろいネタを、お見舞いしてくれるのに!」
金銀ボーヤ? あの、ありもしない宝の話にまんまとだまされて、航海に出た間抜けなボーヤたちのことか?
今頃、沈みゆく船の中でヒーヒー泣いていることだろう…
「き、金銀ボーヤは、そんな泣き方はしない!」
「そうだ、そうだ! ボーヤズ・ドント・クライ!」
ほほう、それはどうかな?
「しかも、金銀ボーヤは、最後まで希望を捨てたりしない!」
「そうだ、そうだ! ボーヤズ・ビー・アンビシャス!」
泣き言を言ってられるのも今のうちだぞ、少年探偵団! ここで一気にカタを付けたいところだが、文字数の
都合で次回につづく!
「え? もう? まだ文字数に、少し余裕があるんじゃない?」
「ねぇ、おじさん。 檻から出なければ、好きなことをやってもいい?」
ほう? 檻の中で何ができると言うのだね?
「それでは、皆さん。 ここで、一曲お送りいたします! 今のオイラたちにぴったりの曲です!」
「はい。 エルヴィス・プレスリーの 『監獄ロック』 です!」
Jail House Rock (Elvis Presley)
http://www.youtube.com/watch?v=sJqbnt4eWc0
「♪ 粋な看守の はからいで~、監獄でパーティーがあったとさ~」
「♪ 監獄バンドがジャンプすりゃ、刑務所中がスイングする~」
次回、ボーヤブログ最終回!―― 怪人十面相は、善のボーヤを全て抹殺。 悪のドロイドボーヤを増産し
ニコットタウンに攻め入る。 ニコット防衛軍の7日間の攻防もむなしく、ニコットタウンは陥落する! ――
そして、怪人十面相は、ついに世界征服に王手をかける!
「♪ レッツ・ロック! 皆で レッツ・ロック!」
「♪ ほら、皆で一緒に~、踊ろよ 監獄ロック!」
こ、こら! 緊迫感がなくなるから、やめなさーいッ!
「♪ スパイのジミーの サクソホーン ~」
「♪ リトルボビーが吹く トロンボーン ~」
こんな時間に、近所迷惑にもなるし!
「え? この島に、近所なんてないじゃん!」
「そうだよ!キンギョもドジョウも いないじゃん!」
最終話も面白そうですwb
最終は拝見させて頂きますね♪
(o´∀`o)ニコッ
エンディングのショートコント(?)は、緊迫感がなくなるので蛇足だったかなぁ~ と、
思っていたんですけど。。。 書いた甲斐がありましたかね? ^。^
十面相のコーデは、ヒゲがあれば最高だったんですけどね~ ^^
あれー? おかしいですねぇ? 怖いはずなんですけどね~ (;^_^A アセアセ・・
どこか間が抜けているというか。。。 これが、ボーヤブログの怖さの限界なのかー?^^;
こんな感じで、次回も笑っていただけるよう頑張ります~ (え?)
怪人十面相の服装は、今までボーヤたちが着ていなそうな服の中から選んでみました ^^
特にジミーとボビーは、純粋なので騙されやすいんですかねぇ。。
ハッピーエンドは保証できませんが(え?)、一話に納まりきるかが心配です ^^;
エンディングのショートコント(?)にもリキが入ってるんですね?^。^
いつもながら、コーデのアイデア、すごい!です^^
な~んか怖くないんですよね~(;^_^A アセアセ・・・
笑っちゃいます^^
ボーヤたち、育ちが良くてお人好しっぽいから、スグ騙されちゃうんですね。。
次で最終回か・・・
もちろん、ハッピーエンドですよね?