■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義(12)
- カテゴリ:その他
- 2009/07/05 03:32:32
■近代文藝之研究|研究|文藝上の自然主義|二 (5)
また此等の條件は事物の形式に宿るものであるから、彼等が形式に特種の執着心を有して居たことも察せられる。形式的といつてよからう。また彼等は抽象的概念としての外、多くは現實平明の事物に其の形似の美を求める傾を持した。現實的といつてよからう。知巧的、形式的、現實的、此等の特色を總括してクラシシズムと呼んだ十七八世紀の文藝は、十八世紀の末、十九世紀の始にかけて、夫のフランス革命を中心として大廻轉を遂げた。十九世紀初頭の新文藝は、あらゆる意味に於てクラシシズムの反動であつた。此の傾向が即ちロマンチシズムに外ならぬ。
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*註1:また此等の條件は
原本では前ページの文末より改行なしでつづいている。
*註2:概念
「概」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/gai.jpg
*註3:現實平明の事物
「平」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/hei.jpg
*註4:世紀
「紀」の俗字体(か?)。旁の「己」が「已」。
*注5:文藝
「文」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/bun_aya.jpg
*註6:遂げた
「遂」の旧字体。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/moji/sui.jpg
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■抱月『近代文藝之研究』を註記なしに通しで読みたいかたは、こちらをどうぞ。
http://www5e.biglobe.ne.jp/%7Ehanadada/tougetsu/kbk_tobira.html
■このテキストの原本は国立国会図書館「近代デジタルライブラリー」収録の「近代文芸之研究 / 島村抱月(滝太郎)著 早稲田大学出版部, 明42.6」の画像データに依っています。
http://kindai.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/871630/1
(2014/11/30/初校)
こちらこそです。いつもありがとうございます。
ブログのコメント欄、いつでもウエルカムです♪
ただ、レス書くのが遅くなってしまうことがあるかもしれませんが、
そこはスマッシュさんのそのおメメのように、
ど〜ぞ、大目に見てやってくださいませ♪m(_ _)m
こういうブログは 何を書いたら… と思って 書き込めなかったんですが
ガチャ支援… という事で 書き込ませて頂きました (^◇^)
では これから ガチャに行ってきます ∠(#^.^#)