Nicotto Town



セミの声を聞きながら・・・

夏といえば、やっぱりセミの声ですね^^
立秋は過ぎましたが、まだまだセミの大合唱が。

ところで、イソップ童話の「アリとキリギリス」は、地中海沿岸のギリシアの原話では「アリとセミ」の話です。
セミは熱帯系の昆虫で、緯度が高いヨーロッパ北部ではセミの種類も少なく知名度が低いため、キリギリスに置き換えられたといいます。

日本には、この置き換えられた物語が伝わったようです。
アリたちは、夏の間中冬の食料確保のために穀物をため続けたが、キリギリスは歌ってばかりいた。
やがて冬が来て、キリギリスは食べ物を探すが見つからず、アリたちに食べ物を分けてもらおうとするが、断られて餓死してしまう。

ギリシャの原話では、
冬のある日、アリが夏の間に溜め込んだ穀物を穴蔵から引き出して風に当てていた。
すると、飢えに疲れたセミがそれを乞い求めた。
「生き長らえんがため、わたしにも何ぞ食物をくだされ」
アリは問いかけた。
「なんやて!おまえさんは夏の間中何をしておいやした?」
セミは必死に答えた。
「暇つぶしをしていたわけやおまへん、歌をうたって道行く人たちを楽しませておりましたんや」
アリは、笑いながら穀物を穴蔵にしまいこみこう言った。
「それじゃ、冬は踊りでもしなはれば!」

セミの思いは、
求めよさらば与えられん。

それに対するアリの答えは、
働かざるもの食うべからず。

生きるということは、厳しいものです・・・
古代人からみれば、夏を過ぎるとみな死んでしまうセミをみて、生きるための知恵を子孫に伝えたかったのでしょうね。

美輪明宏さんもこう言っています・・・
働く能力があるのに働かない人には施しをしてはいけない。
相手が将来自立するように今は助けない事が慈悲。

でも、セミの声を楽しませてもらっていた人たちは何もしなくていいのでしょうか?
それとも、セミの声はうるさいノイズと感じて、はやくセミがいなくなればと思っていたので、こんな寓話を残したのでしょうか^^;

閑かさや岩にしみ入る蝉の声。

この句は、静けさに感動しての句であることは言うまでもありません・・・

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2012/08/22 07:22
>ののんこさん
セミは地上に出ると短期間で死んでしまう。
お亡くなりになったセミが目立つということは、今年は大発生したのかも?
セミの声は、去年よりうるさくなかったですか?
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2012/08/21 09:40
できれば働きたくないですけどね~
確かに「働かざるもの食うべからず」ですよ。

この頃は、働かないばかりか「早くうまいものよこせ」って
声高に叫ぶ人々が多いのも気になります(´・ω・`)

ところで・・・今の時期はひっくり返っているセミが多くてちょっと怖いですw
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2012/08/21 07:29
>カトリーヌさん
神は週の一日だけ罪をお許しになっています。
安息日には労働をしてはいけません。
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2012/08/19 23:40
働かずに、楽して生活したい人のほうが、
世界には圧倒的に多いのかも・・。

キリスト教では、”労働”は、神様から与えられた罰だから、
神様にお願いして、そういう罪から許してもらうのが、
人間の理想的生活・・???



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