風はやがて・・・。
- カテゴリ:人生
- 2009/07/02 19:43:59
「女神カリュプソーは皮袋の黒い葡萄酒を入れ、もう一つの大きいのに水を入れた。また穀物と多くのうまいものを袋にいれ、暖かいそよ風を吹かせた。
オデュッセウスは喜んで、風を受けて帆を張った。彼は眠りもやらず舟を進ませた。プレイアデスと、沈みに遅きボーテスと、これのみは大洋の波に浸ることなき、アルクトスの星を見ながら、巧みに進路を取った。アルクトスはハマクサとも呼ばれ、いつも同じところをぐるぐるまわりながらオーリーオーンの方角を見守っている。
これらの星を尊い女神カリュプソーは、左手に見て海を渡るよう命じたのだ」
ホメロス「オデュッセイア」
方位磁石も地図もない、2800年前からもう、星を頼りにした航海術はあったようだ。 実際は、普遍ではないだろうけど、2800年前も今も星の輝きだけはそれほど変わらない。そしてそれを、美しいと思う。
昔から変わらない輝きだけはあるのでしょうか。
そんなことを思いながら、ちょっと見上げてみたいものです。
何か答えが見つかりそうかなぁ。。。
なかなか、夜空を眺める機会はないとおもいます。
星は一人で、眺めるのもいいものですが、
やがて、目を開けているのかどうかも判らないくらいに
闇が身体と同化するような奇妙な感覚に襲われたりします。
そんな時、手を握っていてくれる誰かがいると、安心できますよ。
ぜひ、そんな誰かと、七夕を眺めてみてください。
そうですね、古代と同じ光、同じ星座 見上げる瞳も2つ。
自分の生まれる前の光だと思うと、そこに悠久を感じてしまうかもしれません。
七夕位は、空を眺めていたいものです。織姫と彦星は嫌がるでしょうが・・・。
世話しない日常の中で
空を見上げることさえ忘れていたようです。
古代から変わらぬ輝きを持ち続けている星たちを
時々はゆっくり見てみようと思いました^^
それこそ神話の時代の光なのかも。
そう思うと感慨深いですよね。
古代に生きた人と同じ時間の星の瞬きをみているんですもの。
恭介さんはいつも詩人でいらっしゃる…。