虫たちの夏
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/07/31 10:00:46
また灯に誘われて死ぬ虫たちの夏がやってきた。
カナブン、蝉、カミキリムシ、稀にカブトムシ。
朝になって、うちのマンションの、
渡り廊下のあちこちに転がっている。
彼らの死によって、その存在を知る夏がやってきたのだ。
けれども、日中だった。
うちの扉の前で、仰向けに脚をばたつかせているカナブンがいた。
ひっくり返したら、生きのびてくれるだろうか?
もっていた封筒で、もどしてやった。
いや動かなくなった。
もしかすると、死んだふり?
それとも、もう危篤状態だったのかしら。
出かける途中だったので、後ろ髪をひかれつつ、
その場をさった。
帰ってきて、おそるおそるあたりを見わたしたが、
カナブンの姿がどこにもない。
(管理人さんは休みの日だったので、
掃除されてしまったわけではなかったし、ほかの虫なら
いたし)
彼は生き延びてくれたのだ。
そこに存在しないことで生としての
存在を教えてくれたのだった。
いじめや争い、ほんとに減るといいですね。
そういう気持ち、といえば、
きのう、公園で、蝉をつかまえて、
虫籠にいれている親子がいました。
ううむ。蝉は成虫になってしまうと
長く生きられないし、
種族保存のために、鳴いているのだから、
逃がしてあげればいいのになあと
思ったりしました。
あと、
うちはマンションの4階なので、
蚊やハエとかは全くといっていいほど、
のぼってこないのですが(ありがたいことです)、
蜘蛛だけはやってきます。
蜘蛛さんが部屋にやってくると、
ていねいにお引き取りをねがっています。
外で、蜘蛛の巣はってくださいね、と。
(『蜘蛛の糸』?)
ほのぼのしますね。
そういう気持ち、大事にしたいですね。
そうすれば、いじめや争い事も、少しは、減らないかな?
そうなんです、明かりに集まってきちゃうんです。
あれ、以前、きになって調べたんですが、ふだん、太陽のひかりの位置などで、
方向調整しているのですが、太陽と明かりを間違えて、それをもとに計算しようとしても、
太陽よりも距離が極端に近いので(そらそうだ…)、パニックになってしまい、
すいこまれるようにぶつかってしまうんだとか。
カナブン、でも、しばらくみてたんですが、ひっくりかえって、
懸命に脚をばたつかせてて、
どうも自力じゃ起き上がれそうになく、
ああ、このままにしておいたら、下コンクリートだし、しんじゃうのかな~と
心配になって。
でも、起こしたら、あれぜったい死んだふりをしたんだと思うんだけれど、
うごかなくなってしまって。
あるいは、かえって、びっくりしちゃって、仮死状態?
たぬきみたいに?
ともあれ、しばらくしたら、いなくなってくれていて、
元気にとんでってくれたようで、よかったです~。
いいですねえ。ヒラタクワガタ!
うちはマンションなので…。
けど、ちかくの崖の林に、クワガタやカブトムシがいるんです♪
その子たちが、おそらく、ごくまれにうちのほうにやってくる…。
早朝バイト先は、崖と家の間にあるのですが(どちらも近いということ^^)、
そこに、このあいだメスのカブトムシが。
子供のいるお母さんが、うれしそうに(あれ、自分がほしいのだろうなあ)
子供のためと称して、持って帰っていました。
オニヤンマくんもやってくるとは、うらやましい。
ちかくの公園で、ギンヤンマはみました~。
カナブンただひっくり返って居るだけだったのかもねw
日中はもぐってるけど、夜になると出てきてゴソゴソ^^
さてさて、来年には何匹でてくるのかな^^v
8月に入ると毎年、オニヤンマが卵を産みにきます。
もうすぐ、おしりをチョンチョンとする姿が見れるんだよ^^v