あるいはプシュケとヤブカラシ
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/07/24 19:20:48
先日名前を教えて貰ったヤブカラシ。
今日は空き地で見た。
一面びっしり、ほとんどヤブカラシの花園だ。
カナムグラ、昼顔もちらほら。
みんな荒れ地に咲くものばかり。
かつてここに住んでいた人たちは
どこにいったのだろう。
黄アゲハと黒アゲハが、まるでつがいのように
オレンジの粒々の花の上をひらひら飛び回っている。
互いに交信しあうみたいに、
小さな荒れ地の何かに名残を惜しむみたいに。
魂の象徴といわれるのがわかる気がした。