裏と表 #22
- カテゴリ:自作小説
- 2012/07/19 19:48:32
✿主な登場人物✿
・中山 萌・・・可愛らしいドジっ子。自分磨きを頑張る。
・福田 苺・・・可愛くて人気者の女の子。顔だちが素晴らしいほど可愛い。
・大山 貝斗・・・イケメンの萌の幼馴染。人気者で明るく、まっすぐな子。
・大田 勇気・・・イケメンで貝斗と競い合ってる。クールで違う意味で人気者。
・水原 梨花・・・萌のいとこの美人&アメリカ暮らしのモデル。
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第二十二章「バカなの?」
これは過去の話・・・。
梨花「はい、萌、桃子もね」
とジュースを差し出す梨花。
萌「あー!ありがと!おいしそー❤」
萌の笑顔につられて笑う梨花。
梨花「ふふ、そうねおいしいよ^^」
美しい笑顔をしてる梨花をみていつも見つめる桃子。
桃子「ふーん。私コレ嫌いかも。梨花が飲めばいいんじゃない?」
とソファーに寝そべってケータイをいじる桃子。
梨花「そうなの!?そっか・・・。じゃあ・・・萌もう1本飲む?」
とジュースを差し出した。
萌「いらない。だってこのジュースお姉ちゃん好きだもん」
とツンと振り払うように言った。
梨花「桃子、なんで嘘つくの?嘘つくとこ違うでしょ・・・;」
悠斗「なんで嘘ついた?桃子・・・」
とかがんで聞く悠斗。
桃子「嘘じゃない!てかウザイ!顔近づけんなよ!!」
とペットボトルを振り払って落とした。
梨花「桃子!!」
桃子は家を出て行った。
萌「私・・・変なこといった?」
不安そうに聞く萌に優しく寄り添って答える梨花。
梨花「萌は何も悪くないわ。ありがとうね」
萌「最近梨花姉ちゃんに冷たいの。それを気にして私っ・・・」
とソファの枕をギュ・・・と握り締めた。
梨花「萌っ・・・・。そうね、私も思うわ・・・。でもね?桃子にも理由があるのよ・・・」
萌「嫌だ!たとえ理由があるとしても・・・梨花姉ちゃんとは仲良くしてほしい!」
ふさぎこむ萌。
梨花「そうよね・・・。私も仲良くしたいわ・・・。」
今1番不安なのは梨花。でも何もできない梨花・・・。
この中で1番辛いのは梨花だった。
萌「うっ・・・うっ・・・」
梨花「萌・・・」
なく背中をポンポンとなでる梨花を見て悠斗は腕をつかんだ。
梨花「なっ・・・何?」
悠斗「お前が今1番辛いんじゃねーの?なのになんでへーきな顔してんの?」
梨花「・・・・・!」
梨花は自分がそんな表情をしてる気がしてなかったからビックリした。
悠斗「梨花、お前はそんなに強いのか?強くないだろ・・・」
とつかむ腕を優しく握り締めた。
梨花「離して!!!」
そんな手を強く振り払う梨花。
悠斗「梨花っ・・・!」
梨花はつかまれた腕を握り締めていった。
梨花「私は強い!きっと萌の何十倍もね!桃子の何倍も強いわ!だから・・・・・
だから・・・1番強い私が・・・・2人を守らなきゃ・・・・いけない・・・」
気付くと梨花の頬は涙でぬれきっていた。
萌「スゥー・・・。スゥー・・・・」
梨花「ヤダッ!萌・・・!おきて・・・!?2人きりにしないで・・・」
ゆっくり近づく悠斗・・・。
梨花「ヤッ・・・。来ないで!!!」
梨花の目の前まで来た悠斗。
梨花「何・・・?何なの・・・。」
追い込まれた梨花はうつむいて泣いた。
そんな梨花を悲しく見つめて力強く抱きしめた。
梨花「っ・・・・!離して・・・!」
離す力も残ってない梨花はそんな優しく温かいの胸に初めて『甘えたい』という
気持ちが生まれたのでした・・・・。
梨花「・・・・悠斗。ごめんね。ありがとう・・・」
__________________ガチャ。
桃子「やっぱそういう事だったんだ。」
梨花「っ!?」
桃子は梨花を睨んで言う。
悠斗「お前には関係ないだろ?」
桃子「悠斗君・・・。私・・・」
桃子はさっきの睨んだ目がいきなり潤んだ。
これは桃子の裏と表なのだ。
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第二十三章へ続く・・・。
※実話ではありません。
続きが楽しみです