小説というより
- カテゴリ:小説/詩
- 2012/07/14 06:02:51
ルポルタージュの途中報告の様。
「沈黙の町で」 奥田英朗 朝日新聞朝刊で連載(12日に終了
小さな町で起きた中学二年生の少年の転落死。
事件か事故か。
少年が苛めにあっていたことが分かり、
首謀者とされた少年4人とその家族、
遺族、教師、警察、同級生、地方新聞の記者など
それぞれの事情や心情が綴られ、
死者の「特異な性癖」も判明する。
最後に、読者に向けてだけ
死の経緯が語られて幕、となる。
率直な感想は、「で?」
現場にいた二人は、作中では真相を語らないので
関係者は皆ほったらかし。
泥々のまま、この先も顔を突き合わせて生活していくのか? と。
タイムリに、同じような事件が起きているので
若しかしたら、当初の構想を変えて
分かりやすい終り方を避けたのか知らん??
死んだ少年も、嫌われても仕様がないキャラクタだったし。。。
続いての連載は、「聖痕」 筒井康隆。
挿絵は息子による。
ワタシが子供の頃は、まだ、いじめられてる子が
孤立することはなかったんだよねー
「バイキン」と呼ばれていた子がいたのだけれど、
友達はいたし、少なくとも同性の子達は庇うことをしていた。
先生が何かしてくれた記憶はないけれど、
今より遥かに絶対的な存在だったから
歯止めにはなっていたんじゃないかな。
新聞のシリーズ連載で、粗相をしてしまう子をクラス学校で支えた話と、
続いてガイジンというだけで居場所を得られなかった子達の話を読んで、
これなんかは周りにいる子供の親の意識が反映しているんじゃないかなあ。。
もういじめってかわいいレベルじゃないでしょ。
援助交際も売買春で良いし、セクハラも準強姦や脅迫って言えるのもあるでしょ。
いじめやセクハラって言葉でまとめて、軽いのも重いのも一緒くたにしてしまってる気がする。
いじめられてる子供もたいじな人はいるので、その人を悲しませたくないんですよね。
いじめられてるって、自分に人と違う非があるようにも思えるから。
それが積み重なって、言うきっかけが無く、そのまま一つの鬱状態になるのでは?
今回の場合、クラスメイトがいじめられていると教師に言っていたようで。
普通、いじめの問題を教師に告げ口するのは自分の安全を考えると難しいのに、
それをあえてしているということは、もうそこまで周りから見ても凄かったと言うことでしょうね。
また同じ事が起きるんでしょうね。。
なぜ、苛められる子供は口を閉ざしてしまうのでしょう。
逃げ道がひとつも見付けられないなんて><
警察も捜査に入ったようだし、だれかの辞職で、
終わるのでしょうか。。。。