Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


そのとき世界は正午だった。


じりじりと日射し。
〈その時世界は正午だった〉は誰の言葉だったのだろう?
昔、男が夢見るように呟いていた、その大本は?
あるいは男そのものの言葉だったのか。
正午に日差しを浴びると、
ふっと思い出すのだった。

町を歩いた。
乾いた畑に茄子の花。
ミヤマアゲハ、モンキチョウ、モンシロチョウ、アゲハ。
こんなに蝶がいたのかと思う。
正午の浮遊するたましいたち。
殆ど終わりかけて褪せた紫陽花。

少しだけ身体が慣れてきた。

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